ヴィッツはトヨタの人気コンパクトカー!最終モデルのスペックを紹介
ヴィッツはトヨタが販売していたハッチバック型のコンパクトカーです。燃費性能に優れており、市街地の利用にも適しています。
中古車の購入を検討している方の中には、ヴィッツの走行性能や安全性能について知りたいという方もいるのではないでしょうか。
そこでこの記事では、ヴィッツの歴代モデルの特徴や基本スペックについて紹介します。ネクステージでの中古車販売価格や買取相場もまとめていますので、ぜひ参考にしてください。
<目次>
・ヴィッツは1999年に登場したトヨタのコンパクトカー。斬新なデザインと優れた燃費性能で安定した人気を誇った車種
・ヴィッツは2020年までに3代のモデルを販売。2017年にはハイブリッドシステム搭載モデルが登場
・ヴィッツを購入するならネクステージがおすすめ。遠方の店舗からのお取り寄せに対応しており、豊富な在庫の中から好みの1台を選べる
ヴィッツは都市生活にぴったりなコンパクトカー
ヴィッツが誕生したのは1999年です。4人の大人が快適に過ごせるコンパクトな室内空間が備わった新型車としてデビューしました。
2019年にはヴィッツとしての役割を終えており、翌年の2020年には実質の後継車となるヤリスの販売を開始しました。まずは、ヴィッツの概要について確認していきましょう。デビュー前の流れや車名変更の経緯についてまとめました。
スターレットの実質の後継車としてデビュー
ヴィッツは、世界中に通用するコンパクトカーとして開発された車です。1998年に開催されたパリモーターショーで「ヤリス」の名前で披露され、翌年の1999年に日本国内での販売を開始します。
ヴィッツはスターレットの後継車です。パブリカの後継車として登場したスターレットは、トヨタが販売する小型大衆車として高い人気を集めていました。
スターレットはヴィッツのデビュー後も販売を続けます。ヴィッツの登場後から7か月が経過した1999年8月に生産を終了しました。
2020年のフルモデルチェンジで車名変更
自動車メーカーの中には、同じモデルでも地域によって車名を使い分けるケースがあります。ヴィッツについても、日本国内と欧米市場で異なる車名を使用していました。
日本国内ではヴィッツとして親しまれてきましたが、欧米市場ではヤリスとして販売を展開します。トヨタでは販売から20年目の節目を機に、車名をヤリスに統合しました。
なお、2023年には南アフリカでの販売モデルとしてヴィッツの名が使用されています。ただし、ヤリスの現行モデルとは異なるデザインです。
ヴィッツの誕生から改名までの歴史を振り返ろう
トヨタは1999年から2020年までの間に3代のヴィッツを生産しました。初代モデルから培われたコンパクトなボディと優れた燃費性能を受け継ぎながら、時代に合わせてデザインや機能に改良を施します。
加えて、ハイブリッドモデルやGRモデルなども生産しており、購入車に多くの選択肢を提供してきました。ここでは、ヴィッツの誕生から改名までの歴史を紹介します。
1999年1月:初代モデルが誕生
初代モデルの特徴は斬新で機能的なデザインです。弧を描くように丸みを帯びたデザインをエクステリアやインテリアに取り入れています。
運転席にはセンターメーターが採用されました。視認性に優れており、少ない視線移動で運転を楽しめます。パワートレインは1.0Lのガソリンエンジンで、加速性能や静粛性に優れています。
初代モデルで設定されたグレードは3つです。上級グレードのU、スタンダードグレードのF、エントリーグレードのBが用意されました。
2005年2月:2代目モデルが登場
2代目モデルの特徴はスタイリッシュなデザインと高い走行性能です。初代モデルのデザインを継承しつつも、バンパーやフロントマスクには新しいデザインを取り入れました。
2代目モデルでは足回りが強化されます。走行安定性が高まった新開発のサスペンション、レスポンスに優れた新開発のブレーキなどが搭載されました。
パワートレインは、1.3Lと1.0Lのガソリンエンジンです。初代モデルで設定された3グレードに加えて、RSとXが加わりました。
2010年12月:3代目モデルを発売
3代目モデルの特徴は先進の機能です。インテリアでは、一部のグレードにUVカットガラスを装備されました。日差しや紫外線を効果的にカットして、車内を快適な状態に保ちます。なお、UVカットガラスの採用は世界初でした。
走行性能では、一部のグレードでアイドリングストップ機能が装備されました。車が停車した際に、エンジンを自動的に停止させる機能です。燃料の消費を抑えるだけでなく、地球環境への負荷を軽減できます。
設定されたグレードは全部で4つです。インテリアやエクステリアにメッキ加飾を施した「ジュエラ」というグレードが追加されます。
2017年1月:ハイブリッドグレードを追加
2017年1月に実施したマイナーチェンジでは、ハイブリッドグレードが新たに設定されました。
1.5Lのガソリンエンジンと電気モーターを組み合わせており、効率のよい燃料利用と優れた経済性を発揮しています。駆動用バッテリーはリアシート下に配置しており、ガソリンモデルと同等の車内空間を確保しています。
マイナーチェンジでは、エクステリアデザインの見直しが図られました。フロントバンパーやヘッドランプなどの位置が変更されており、低重心を強調したデザインになっています。
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2017年9月:GRモデルを設定
2017年9月には、GRシリーズがラインアップに加わりました。GRシリーズはトヨタのモータースポーツ部門である「TOYOTA GAZOO Racing」に由来しており、国内や海外のレースで培ってきた知識や技術が生かされています。
2017年に設定されたGRシリーズは、GRスポーツ、GRスポーツGR、ハイブリッドGRスポーツの3つです。専用のチューニングサスペンション、冷却機能を高めた専用グリル、専用エンブレムなどが装備されています。
2018年には、GRシリーズの最上級モデルであるGRMNが限定で販売されました。専用バンパーやスーパーチャージャーを搭載した1.8Lエンジンなどを搭載しています。
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ヴィッツの最終モデルの魅力に迫る
ヴィッツは定期的に改良を施しており、2017年1月にはマイナーチェンジ、2018年5月には一部改良を実施しました。
ヴィッツの最終モデルではスタイリッシュなエクステリアデザイン、利便性に優れた車内空間、2種類のパワートレインなどの魅力が備わっています。ここでは、ヴィッツ最終モデルの4つの魅力についてまとめました。
アクティブでスタイリッシュなエクステリア
最終モデルのエクステリアの特徴は躍動感のあるデザインです。フロントデザインでは、低重心を感じさせるスポーティなシルエットが採用されました。
リアデザインではLEDを使用したテールランプをオプションで設定しており、デザイン性や視認性に優れています。
最終モデルで設定されたボディカラーは全部で17色です。バンギャルドブロンズメタリックやクリアブルークリスタルシャインなどのカラーが設定されており、好みに合わせて選べます。
便利さに焦点を当てたインテリア
インテリアの特徴は快適なドライブをサポートする装備です。車内はゆとりのある空間になっており、後席でもゆったりとしたスペースが作り出されています。
リアシートやラゲッジスペースは、使用目的に合わせたアレンジが可能です。グレードによってラゲッジスペースにアジャスタブルデッキボードを搭載しており、さまざまな荷物を効率よく収納できます。
最終モデルでは収納性にもこだわっており、フロントコンソールトレイ、リアカップホルダー、助手席シートアンダートレイなど、さまざまな場所に収納スペースが設けられました。
トヨタセーフティセンスを設定
ヴィッツの最終モデルでは、衝突回避支援パッケージのトヨタセーフティセンスが一部のグレードを除き標準搭載されています。
トヨタセーフティセンスの機能には、衝突回避支援型プリクラッシュセーフティや、オートマチックハイビーム、レーンディパーチャーアラートなどがあります。衝突回避支援型プリクラッシュセーフティレーダーでは、レーザーと単眼カメラにより、歩行者や対向車を素早く検知します。
衝突時の安全対策として、SRSエアバッグが全グレードで装備されています。オプション設定として、サイドエアバッグやカーテンシールドエアバッグなども設定可能です。
優れた低燃費を実現させたパワートレイン
最終モデルでは2種類のパワートレインが設定されました。ハイブリッドモデルは燃費性能に優れており、毎月の維持費を抑えられます。一方でガソリンモデルはスポーツモードを搭載しており、力強い走りを体感できるのが特徴です。
グレード |
排気量 |
駆動方式 |
燃料消費率(JC08モード) |
ハイブリッドFセーフティエディション |
1,496cc |
FF |
34.4km/L |
Fセーフティエディション |
1,329cc |
25.0km/L |
|
4WD |
17.4km/L |
||
996cc |
FF |
20.8km/L |
|
ハイブリッドUスポーツパッケージ |
1,496cc |
34.4km/L |
|
ハイブリッドU |
34.4km/L |
||
ハイブリッドF |
34.4km/L |
||
ハイブリッドジュエラ |
34.4km/L |
||
Uスポーティパッケージ |
1,329cc |
25.0km/L |
|
U |
25.0km/L |
||
4WD |
18.0km/L |
||
F |
FF |
25.0km/L |
|
4WD |
18.0km/L |
||
Fスマートストップパッケージ |
996cc |
FF |
24.0km/L |
F |
21.6km/L |
||
F Mパッケージ |
21.6km/L |
||
ジュエラ |
1,329cc |
25.0km/L |
|
4WD |
18.0km/L |
||
ジュエラスマートストップパッケージ |
996cc |
FF |
24.0km/L |
ジュエラ |
21.6km/L |
||
ハイブリッドFアミー |
1,496cc |
34.4km/L |
|
Fアミー |
1,329cc |
25.0km/L |
|
4WD |
18.0km/L |
||
996cc |
FF |
21.6km/L |
|
ハイブリッドGRスポーツ |
1,496cc |
34.4km/L |
|
GRスポーツ |
FF(CVT) |
19.6km/L |
|
FF(5MT) |
17.2km/L |
(参考:『ヴィッツ(トヨタ)の燃費情報』)
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ヴィッツの最終モデルのラインアップを確かめておこう
ヴィッツの購入を検討する際には、はじめにグレードを確かめておくとよいでしょう。ヴィッツではエントリーモデルや上級モデルなどを設定しており、グレードによって搭載されている機能や装備が異なります。
中古車購入では、使用目的やライフスタイルに合わせた車選びをおすすめします。ここでは、パワートレイン別にヴィッツのラインアップや基本スペックについてまとめました。
ガソリンエンジン搭載モデルのラインアップ
ガソリンエンジン搭載モデルの通常グレードは、F、F Mパッケージ、Fスマートストップパッケージ、ジュエラ、ジュエラスマートストップパッケージ、U、Uスポーティパッケージの構成になっています。
Fはスタンダードグレードで、シンプルなら装備が特徴です。ジュエラは華やかさを意識したデザインになっています。Uはヴィッツの上級グレードで充実の装備が特徴です。
グレード |
U |
サイズ(全長×全幅×全高) |
3,945mm×1,695mm×1,500mm |
総排出量 |
1.329L |
最高出力 |
73kW |
最大トルク |
121N・m |
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ハイブリッドシステム搭載モデルのラインアップ
ハイブリッドシステム搭載モデルの通常グレードは、ハイブリッドF、ハイブリッドジュエラ、ハイブリッドU、ハイブリッドUスポーティパッケージの構成になっています。
ガソリンエンジン搭載モデルとは異なり、ハイブリッドUのみにパッケージモデルが設定されました。
グレード |
ハイブリッドU |
サイズ(全長×全幅×全高) |
3,945mm×1,695mm×1,500mm |
総排出量 |
1.496L |
最高出力(エンジン) |
54kW |
最大トルク(エンジン) |
111N・m |
最高出力(モーター) |
45kW |
最大トルク(モーター) |
169N・m |
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ヴィッツの売買価格はどのくらい?
ヴィッツはすでに生産を終了しており、現在では中古車のみの取り扱いとなっています。中古車は新車とは異なり、定価がありません。
車両の状態をはじめ、年式や走行距離によって販売価格が変わります。購入を検討している方は、おおよその販売価格を確かめておくとよいでしょう。ここでは、ヴィッツの中古車販売価格や買取相場を紹介します。
ヴィッツの中古車販売価格
2023年8月時点におけるネクステージの中古車販売価格は19万9,000円~163万9,000円です。ヴィッツの中古車なら50万円以下での購入も期待できます。
モデル |
ガソリンエンジン搭載モデル |
ハイブリッドシステム搭載モデル |
2代目モデル |
19万9,000円~39万9,000円 |
- |
3代目モデル |
29万9,000円~163万9,000円 |
99万9,000円~139万9,000円 |
(参考:『ヴィッツ(トヨタ)の中古車一覧』)
中古車のメリットのひとつは、過去の歴代モデルも購入の選択肢に含められることです。年式の古い車は低価格で提供されることが多く、予算や用途に応じてお気に入りの1台を選べます。
ヴィッツの買取相場
ネクステージにおける2023年8月時点での買取相場は2,000円~254万1,000円です。車両によって買取価格は変動しますが、ヴィッツなら200万円以上の高価買取も期待できるかもしれません。ネクステージでの過去の買取実績は次の通りです。
グレード |
年式 |
走行距離 |
買取相場 |
FセーフティエディションIII |
2020年式 |
3,645km |
111万2,000円 |
FセーフティエディションIII
|
2020年式 |
7,079km |
98万5,000円 |
ハイブリッドGRスポーツ |
2019年式 |
1万8,972km |
154万1,000円 |
U |
2019年式 |
1万2,277km |
114万1,000円 |
F |
2019年式 |
4万1,424km |
84万1,000円 |
ハイブリッドFセーフティエディションIII |
2019年式 |
1万9,865km |
121万6,000円 |
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まとめ
トヨタが販売していたヴィッツは発売当初から高い人気を保ち、20年間で3代のモデルを世に送り出しました。ヴィッツの生産は2020年に完了したため、現在は中古車が唯一の購入方法です。
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