プリウス50系のおすすめポイント!グレードや前期・後期の変更点と併せて紹介
2015年12月に販売を開始したプリウスの4代目モデルをプリウス50系と呼びます。燃費性能が良いイメージを持つ方も多いプリウス50系は、他にどのような特徴があるのでしょうか。
この記事では、4代目プリウス50系の特徴、マイナーチェンジによる変更点、ライバル車を紹介します。この記事を読むことで、プリウス50系の魅力が分かり、車選びに役立つでしょう。
※目次※
・プリウス50系は、先代モデルよりも燃費性能や利便性が向上している
・プリウス50系の中でも、2015年12月~2018年12月までのモデルを前期モデル、2018年12月~2023年1月までのモデルを後期モデルと呼ぶ
・前期モデルと後期モデルでボディフォルムの違いはないが、安全装備の充実度やボディパーツデザインが異なる
プリウス50系とは?主要グレード
2015年12月~2023年1月まで販売されていたプリウス50系のグレードは、4つです。エントリーグレードを除いて、各グレードに特別装備を採用したツーリングセレクションと呼ばれるグレードも展開していました。ここでは、各グレードの特徴を簡単に紹介します。
エントリーモデル「E」
Eは、プリウス50系のエントリーグレードながらも、燃費性能に優れているのが特徴です。燃費性能を重視してプリウスの購入を検討する方もいるでしょう。高い燃費性能を求めるのであれば、Eグレードが最適です。
エントリーグレードのため、8インチディスプレイオーディオ、トノカバー、リアセンターアームレストなどの機能や収納スペースは省かれています。
他のグレードはステアリングホイールに合成皮革や本革を用いていますが、Eグレードはウレタン仕様です。他のグレードと比較すると、エントリーグレードらしさを感じるでしょう。
基本を抑えた標準モデル「S」
Sの運転席は、Eに備わっていた前後スライドとリクライニングに加え、上下調整が可能です。より細かな調整が可能となったことで、ドライバーは自分により適した姿勢で運転できます。この他、大型コンソールボックス、リアワイパーなど日々の運転に役立つ機能も追加されているのが特徴です。
インパネ中央には、8インチディスプレイオーディオが標準装備されます。通常のオーディオ機能の他、スマートフォンと連携してマップ・音楽などのアプリケーションを利用可能です。
装備がランクアップする「A」
上級グレードのAは、スーパーUVカット機能と撥水機能付きのフロントドアガラスが採用されています。通常のUVカットガラスよりも紫外線透過率が低い上、室内温度上昇や運転中の日焼けに関わる赤外線もカットしてくれるのが特徴です。
死角エリアにいる車両を検知してドライバーに知らせ、車線変更をアシストする「ブラインドスポットモニター」、スイッチ操作だけできれいな駐車ができる「シンプルインテリジェントパーキングアシスト」など安全機能も充実しています。
高級感あふれる最上級モデル「Aプレミアム」
Aプレミアムの特徴は、高級感のあるインテリアデザインです。他のグレードは合成皮革やファブリック素材のシートを採用していますが、Aプレミアムのみ本革仕様のシートです。
運転席・助手席には快適温熱シートが用いられています。腰や肩をヒーターで加熱および冷却することで、夏も冬も快適なドライブが可能です。
シートベンチレーション機能を使えば、本革シートで起こりがちなシート表面の温度上昇を抑えられます。ロングドライブでも蒸れ感じることなく運転できるでしょう。
スポーツモデル「ツーリングセレクション」
ツーリングセレクションは「S」「A」「Aプレミアム」に設定されるグレードです。
ツーリングセレクションには専用パーツとして、LEDアクセサリーランプ(薄暮灯)、ブラック塗装のリアバンパー、17インチアルミホイールが備わり、スポーティーで迫力のあるデザインに仕上がっています。
SとAのツーリングセレクションには、通常グレードにはない快適温熱シートが採用されているため、快適性に優れている点も特徴です。
プリウス50系のおすすめポイント
プリウス50系は、先代モデルに採用されていたボディフォルムの踏襲、燃費性能の改善など進化を遂げました。先代モデルよりも魅力が増し、毎日のドライブがさらに楽しくなる車といえるでしょう。
ここでは、プリウス50系の内外装デザイン、燃費性能、利便性などの魅力を紹介します。
先進的な内外装のデザイン
プリウス50系のエクステリアデザインは、知性や清潔感、品格を感じられるデザインです。
先代モデルから続く「トライアングルシルエット」と呼ばれるスタイリングを用いつつも、低重心化やシャープなヘッドライトデザインなどの採用によって個性的なデザインに仕上げられています。
インテリアデザインは、人間工学に基づいてデザインされた内装です。初めてステアリングホイールを握った瞬間から、自分だけのために設計された内装なのではないかと思えるほどです。
長距離でも快適なインテリア装備
プリウス50系の運転席は、座面の部位ごとにクッションパッドの厚みや素材を変えることで、ドライバーの体重を分散させる構造です。部分的に集中しがちな体重を分散させられるため、ロングドライブでも疲れにくい魅力があります。
運転中、メーターには「燃費履歴」「エネルギーモニター」「エアコン表示」「速度」などさまざまな情報がメーター内に表示可能です。昼間でも見やすく、快適なドライブをサポートします。
進化を続ける優れた燃費性能
プリウスは、圧倒的な燃費性能を誇る車としてのイメージが強い方もいるでしょう。先代モデルから高い燃費性能を持っていましたが、50系ではさらに燃費性能が向上しています。
エンジン型式は先代モデルと変わらないものの、ガソリンモデルとの共通部品の削減、ハイブリッドシステムの高効率化と軽量化によって高い燃費性能を実現しているのが特徴です。
燃費(WLTCモード)は、25.4km/L~32.1km/Lを発揮します。E-Fourモデルも、通常走行時はFF駆動のため、燃費に悪影響を与えません。
TNGAプラットフォームによる安定感
TNGAプラットフォームは、走りの基本性能と楽しさを徹底的に追求したプラットフォームです。パワートレインの低配置など、従来モデルよりも低重心化とすることで、優れた操縦安定性と安定した乗り心地を実現しています。
走行中の路面からの衝撃を吸収するために、ダブルウィッシュボーン式のリアサスペンションを採用しているのも特徴です。足回りがしなやかに動くことで、カーブも気持ち良く走行できます。
広くて使い勝手の良い荷室
プリウス50系の荷室寸法は、奥行き865mm~890mm×幅1,390mm~1,410mm×高さ655mm~715mmです。
スペースを大きく取ってしまうハイブリッドバッテリーを小型化することで、荷室容量を確保しています。荷室容量は457L~502Lと大容量であり、ゴルフバッグを4つ積載可能です。
リアシートは、ワンアクションで前方に倒せることから簡単に荷室容量を拡大できます。分割可倒式のため、荷物の大きさなど利用シーンに柔軟な対応が可能です。
プリウス50系の前期・後期の変更点
プリウス50系は、4代目モデルとして2015年12月から販売をスタートした車です。2018年12月にはマイナーチェンジが行われたことで、前期モデルと後期モデルに分けられています。マイナーチェンジでどのような変更が行われたのでしょうか。
ここでは、前期モデルと後期モデルの変更点を解説します。
エクステリアデザイン
エクステリアデザイン面では、全体フォルムに大きな変更はありません。変更されたのはフロントとリアのデザインです。
フロントはヘッドライト、フォグランプ、フロントバンパーのデザインや配置変更が行われました。前期モデルに比べ、後期モデルはスポーティーなデザインに仕上げられています。
リアはテールランプ、リアガラス、リアバンパーの変更が行われました。後方の視認性が向上している他、安定感のあるデザインが採用されています。
インテリアデザイン
インテリアデザイン面では、フロントシート周辺の変更が行われています。前期モデルは横型のナビが備わっていたのに対し、後期モデルは縦型11.6インチのナビを選択可能です(グレード別)。
また、大型のスマートフォンも充電できるよう、ワイヤレス充電が可能な「おくだけ充電」のスペースが拡大されています。
この他、前期モデルではホワイト加飾だったステアリングホイールも後期モデルはブラック加飾に変わり、より上質さを感じられるようになりました。
先進安全機能
プリウス50系には、トヨタの予防安全パッケージ「Toyota Safety Sense」が備わっています。
歩行者を検知し衝突回避を支援する「プリクラッシュセーフティ」、夜間の快適な運転をサポートする「オートマチックハイビーム」など、前期と後期で搭載される機能の差はありません。
モデルの差はないものの、前期モデルはA以上のグレードでなければToyota Safety Senseが備わっていないため注意が必要です。一方の後期モデルには、全グレードにToyota Safety Senseが標準装備されています。
プリウス50系の中古車を購入するなら?
プリウス50系は2023年1月で生産を終え、60系へとフルモデルチェンジされています。プリウス50系の新車購入はできませんが、購入したいのであれば中古車を探しましょう。
前期モデル、後期モデルどちらも中古車としての購入が可能です。それぞれ向いている人を紹介しますので、車選びの参考にしてください。
コスパを求めるなら前期モデル
中古車は年式が古くなるほど価格は下がる傾向にあります。プリウスも同じく、後期モデルよりも前期モデルのほうが中古車相場は安いため、価格を重視したい方に最適です。前期モデルとはいえ、走行性能面では後期モデルとの大きな差はありません。
ネクステージが販売する前期モデルの中古車相場は、税込み104万9,000円~224万9,000円です。中古車市場には、前期モデルでも走行距離の少ない車も流通しています。価格を抑えつつ、長く乗りたい方に最適です。
(2024年4月時点の情報です)
(参考:『プリウス(トヨタ)の中古車一覧|新車・中古車の【ネクステージ】』)
後期モデルは安全機能が充実
プリウス50系の前期モデルは、価格面で魅力が大きいものの、装備の充実度は後期モデルよりも劣ります。特に差があるのは安全性能です。
前期モデルはToyota Safety SenseをA以上のグレードに設定していましたが、後期モデルでは全グレードに標準装備しています。
Toyota Safety Senseは後付けができません。さまざまなシーンでの安全性を高めたいのであれば、Toyota Safety Senseが標準装備される後期モデルを選びましょう。ネクステージが販売する後期モデルの中古車相場は、税込み139万9,000円~304万9,000円です。
(2024年4月時点の情報です)
(参考:『プリウス(トヨタ)の中古車一覧|新車・中古車の【ネクステージ】』)
プリウス50系と比較検討したいライバル車
プリウスにはいくつかのライバル車が存在します。各ライバル車の魅力を知ることで、条件に合う車が新たに見つかることもあるでしょう。
プリウスと比較されることの多いライバル車は、ホンダ フィット、日産 ノート、マツダ MAZDA3です。それぞれの特徴を紹介します。
ホンダ フィット
フィットは、ベーシックスタイルをはじめ、アウトドアシーンにマッチするデザイン、スタイリッシュなデザインなど多彩なエクステリアデザインタイプがラインアップされている車です。
選ぶタイプによってボディカラーだけでなく、内装カラーも異なることから、他とは違った車選びが楽しめます。前後に2つのモーターを配置することで、走り出しから高速道路走行まで、効率の良い走りが可能です。
(参考:『フィット(ホンダ)の中古車一覧|新車・中古車の【ネクステージ】』)
日産 ノート
ノートは、第2世代e-POWERを採用することで、モーターのみでの駆動を実現した車です。インバーターとの組み合わせにより高出力化が可能となり、発進時だけでなく上り坂でもモーター駆動らしい力強い走りを味わえます。
自動車安全性能JNCAPにて最高評価を獲得するなど、安全性能の高さも魅力です。
(参考:『ノート(日産)の中古車一覧|新車・中古車の【ネクステージ】』)
マツダ MAZDA3
MAZDA3は、環境性能と上質な走りを両立させるSKYACTIVガソリンエンジン、トルクフルな走りと静粛性が魅力のSKYACTIVディーゼルエンジンなど、プリウスとは違った魅力のある車です。
誤発進抑制機能や衝突被害軽減ブレーキなどの先進安全技術が備わっている他、ドライバーが安心して運転できるような室内環境が整っています。
(参考:『MAZDA3(マツダ)の中古車一覧|新車・中古車の【ネクステージ】』)
まとめ
50系プリウスは、知性や清潔感、品格を感じられるエクステリアデザインに、高い燃費性能と利便性を兼ね備えた車です。
2015年12月に販売をスタートし、2018年12月を境に後期モデルへとマイナーチェンジが行われました。マイナーチェンジでは全体的なフォルムの変更はありませんが、ヘッドライト、フォグランプ、テールランプなどが変更されています。
価格を重視するのであれば前期モデル、安全装備の充実度を重視するのであれば後期モデルがおすすめです。中古車市場にはプリウスのライバル車も流通していますので、比較してみましょう。
【この記事の執筆者】
畠山達也
自動車Webライター
自動車免許のほか、一級自動車整備士、フォークリフト運転免許などを保有するライター。自動車メーカーや部品業界に携わった際の知識や経験を活かし、Webメディアを通して「車の楽しさ」を発信している。
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