新型アルファードの内装を徹底解剖!変更点やグレードによる違いを解説
アルファードは2023年6月にフルモデルチェンジが行われました。先代モデルから高級感のある内装が魅力でしたが、新型モデルはどのような特徴があるのでしょうか。
この記事では、新型モデルと先代モデルの内装の違い、新型アルファードに初採用された装備、積載性などを紹介します。この記事を読むことで、新型アルファードの魅力を理解できるでしょう。
※目次※
・新型へフルモデルチェンジしたアルファードは、先代モデルよりも前後シート間隔が確保され、快適性がパワーアップ
・乗降性を高めるステップ、機能性と収納性を両立させたスーパーオーバーヘッドコンソールを初採用
・シートアレンジを活用することで、大きな荷物もしっかりと載せられる
新型アルファードの内装は旧モデルとここが違う
アルファードは、高級ミニバンを代表する車として人気を集め続ける車です。2023年6月、約8年ぶりのフルモデルチェンジが行われました。先代モデルから室内空間が広く高級感のある車でしたが、新型アルファードはさらに進化しています。
さらに広くなった室内空間
新型アルファードは、先代モデルと比べて室内空間が広くなり、快適性がアップしています。運転席・助手席とセカンドシート、サードシートまでの距離も先代モデルより確保され、リビングでくつろぐような乗り心地を味わえるでしょう。
以下は、新型アルファードの室内寸法です。
室内長さ(mm) |
3,005 |
室内幅(mm) |
1,660 |
室内高さ(mm) |
1,360 |
トヨタ初スーパーロングオーバーヘッドコンソール
スーパーロングオーバーヘッドコンソールは、照明・エアコン吹き出し口・スイッチ・収納スペースなど、これまで点在していたものを集約させた内装製品です。
読書灯はLEDを使用し、車中泊中など室内が暗い状況でも手元を明るく照らします。前後に長いLEDルーフカラーイルミネーションは、色変更と調光が可能です。14種類の基本色、50種類のカスタム色から好きな色を選べ、個性的な室内空間を演出できます。
乗り降りをサポートする機能
リアシートからの乗降性を向上させるため、新たにユニバーサルステップが採用されました。
約820mmと大きく開くスライドドアに連動し、ユニバーサルステップがフロア下から現れます。地上からの高さ約220mmのステップを設けることで、子ども・高齢者も楽な乗り降りが可能です。
スライドドアアウターハンドルには、トヨタ初となるワンタッチシーソースイッチが採用されています。スライドドアを途中まで開いた状態から、直感的な開閉操作を可能としたスイッチです。
新型アルファードの魅力的な内装
新型アルファードは、クルーザーに乗っているような優雅な乗り心地、どのシートに座っても快適なドライブを楽しめる内装が魅力です。
ここでは、新型アルファードの内装の特徴を紹介します。これらの特徴を知ることで、新型アルファードの魅力がより深まるでしょう。
コックピットの周辺装備
運転席と助手席の間には、14インチディスプレイオーディオが備わっています。存在感のあるディスプレイオーディオの他、視認性の良いデジタルメーターカラーヘッドアップディスプレイなど、運転に集中できる装備が採用されているのが特徴です。
ステアリングホイールには、レーダークルーズコントロールやレーントレーシングアシストなどの安全機能、オーディオ、マルチインフォメーションディスプレイを操作するステアリングスイッチが採用されています。
運転中、視線をそらすことなくさまざまな操作が可能です。
快適空間を実現する設備
エアコンには、ナノイーXが標準装備されています。
ナノイーXは、空気中の水に高電圧を加えて生成されるナノサイズの極めて小さいイオンです。エアコン吹き出し口から室内へと放出され、空気中の酸素・窒素と結合することなくカビ菌や花粉、臭いなど有害物質と結合して活動を抑制します。
セカンドシート、サードシートに座る人の快適性をアップさせる装備が、14インチリアシートエンターテインメントシステムとパワーサイドサンシェードです。
パワーサイドサンシェードは、障子を閉める際のマナーを参考にするなど日本らしい所作を表現しています。
収納を全シートに完備
新型アルファードは、どこに座っても便利な収納スペースが備わっています。フロントシート周辺の特徴は、センターコンソールカップホルダー、センターコンソールボックス、グローブボックスなどです。
センターコンソールボックスは運転席・助手席どちら側からでも操作しやすいよう、両側開閉に対応しています。
センターコンソールの他に、エアコン吹き出し口付近にもカップホルダーが備わっているため、飲み物の保冷や保温に便利です。
用途に応じて多彩なシートアレンジが可能
新型アルファードのシートアレンジは、通常モードを含む8つのバリエーションがあります。
通常モードは最大7人乗車が可能です。フロントシートを倒すと、セカンドシートまでのフラットなスペースを確保でき、ドライブ中に足を伸ばして休憩したいときに役立ちます。
長時間休憩したいときは、セカンドシートを後方へスライドさせてオットマンを利用するスーパーリラックスモードがおすすめです。
セカンドシートとサードシートを倒すリアシートフルリクライニングモードにすると、車中泊も対応できるほどのスペースを確保できます。
非常時も役立つ電源・充電装備
新型アルファードのハイブリッドモデルには、AC100V 1,500Wのアクセサリーコンセントが標準装備されています。普段は走行に使用するガソリンを、電源として利用できる装備です。
非常時給電システムを備えていることから、災害時など電力が必要な場合に車内外で電力を確保できます。走行機能をオフにした状態で給電する仕組みのため、給電中に車が走り出すこともありません。
アルファード(2.5Lハイブリッドモデル)の場合、400Wの電力を約5日間供給可能です。
新型アルファードの内装は広いラゲージスペースにも注目
新型アルファードのようなミニバンの購入を検討している方の中には、装備の他にラゲージルームの使いやすさを重視したい方もいるのではないでしょうか。
アウトドア用品やレジャー用品など、かさばる荷物を載せる上で、ラゲージルームの使い勝手の良さは重要です。ここでは、ラゲージルームの特徴を紹介します。
利便性の高いラゲージスペース
ラゲージサイズ(サードシート使用時)は、長さ65mm~195mm×幅880mm~1,410mm×高さ1,190mm~1,330mmです。
サードシートを跳ね上げてセカンドシートまで使用する場合、Zは長さ895mm~1,115mm、Executive Loungeは940mm~1,160mmまで拡大できます。
サードシートは、従来のニュートラルポジションに加え、最後方ポジションでも跳ね上げが可能です。最後方ポジションで跳ね上げれば、セカンドシートがリクライニング状態でもラゲージ容量を確保できます。
作業を快適にする機能
新型アルファードには、パワーバックドアが標準装備されています。スイッチ操作のみでバックドアの開閉が可能です。
スイッチは車両側面に設置されているため、車の横に立って操作できます。後ずさりしながらバックドアを閉める必要もなく、任意の位置で開閉を停止させたいときも安全かつ簡単です。
バックドアの開閉に連動し、ラゲージルーム左右とバックドアのルームランプが点灯します。ラゲージルームと足元が照らされ、夜間でも荷物をスムーズに積み降ろしできるでしょう。
新型アルファードのグレードによる内装の違い
新型アルファードは、上質な装備が充実した標準グレードのZ、最上級グレードのExecutive Loungeを展開しています。Zと比べ、Executive Loungeはセカンドシート以降の快適性がアップしたグレードです。
ここでは、ZとExecutive Loungeの内装の違いをチェックしましょう。
ラゲージサイズ
ZとExecutive Loungeで、サードシートまで使用する際のラゲージサイズに差はありません。
しかし、サードシートを跳ね上げてラゲージスペースを拡大、セカンドシートまで人を乗せる場合は、ラゲージサイズの長さに差が生じます。積載性を重視したいのであれば、Executive Loungeが最適です。
選択可能な内装色
Zで選べる内装色はブラックのみです。シート表皮に使われる合成皮革をエンボス加工し、シート表面に立体感を表現させています。
Executive Loungeで選べる内装色は、ブラックもしくはニュートラルベージュです。シート表皮には、上質素材であるプレミアムナッパ本革を採用しています。
装備内容
加飾面では、ドアトリムに違いがあります。例えば、フロントドアトリムはZが合成皮革+スパッタリングに対し、Executive LoungeはUZURAMOKU+合成皮革+スパッタリング+ステッチ付きです。
UZURAMOKUは、屋久杉をモチーフとした木目デザインで、最上級グレードとしての特別空間を演出します。
音響面では、Zが10スピーカーに対し、Executive Loungeが15スピーカーのJBLプレミアムサウンドシステムを採用しているのが特徴です。
新型アルファードと内装を比較したいミニバン3選
新型アルファードは先代モデルよりも装備が進化し、大きな魅力を感じている方もいるでしょう。充実したカーライフを送りたいのであれば、アルファード以外のミニバンもチェックするのがおすすめです。
他のミニバンを知ることで、アルファードとは違った魅力がある車を発見できることもあります。
ホンダ オデッセイ
オデッセイは、超低床プラットフォームを採用したことで、低く伸びやかなスタイリングを実現した車です。重厚感と高級感を放つ外装デザインに対し、内装は乗員にくつろぎを与える装備が多数備わっています。
特に魅力的なのは、セカンドシートの快適性です。両側アームレスト、シートヒーター、オットマン付き4ウェイパワーシートを装備し、リビングでくつろぐような心地よさを味わえます。
快適装備を充実させながらもチャイルドシート装着にも対応しているため、ファミリーカーとしても最適です。
(参考:『オデッセイ(ホンダ)の中古車一覧|新車・中古車の【ネクステージ】』)
日産 エルグランド
エルグランドは、使いやすさと快適性、室内空間の広さ全てをかなえたミニバンです。室内高さも確保されていることから、どこに座っても頭上にゆとりがあります。
7人乗り仕様は助手席に加え、左右のセカンドシートで同時にオットマンを使用可能です。3層構造のシートによる疲労軽減効果もあるため、ロングドライブでも快適に過ごせるでしょう。
架装オプションを利用すると、LEDイルミネーション付きのロングステップを取り付けられます。夜間、足元を照らすことで安全な乗り降りが可能です。
(参考:『エルグランド(日産)の中古車一覧|新車・中古車の【ネクステージ】』)
メルセデス・ベンツ Vクラス
Vクラスは、曲線を生かしたデザインが特徴です。運転席周辺には、航空機のエンジンをイメージしたタービンデザインのエアコン吹き出し口、冷蔵機能付きセンターコンソールなど国産車にはない装備が備わっています。
運転席と助手席は、シートヒーター付きです。一部グレードには、セカンドシートにもシートヒーターやシートベンチレーター機能を搭載し、乗る人全てに快適なドライブ時間を提供します。
(参考:『Vクラス(メルセデス・ベンツ)の中古車一覧|新車・中古車の【ネクステージ】』)
まとめ
新型アルファードは、先代モデルよりも前後シート間隔を確保することで、ゆったりとした快適な室内空間を実現しています。
スイッチ・照明・収納スペースが集約されたスーパーロングオーバーヘッドコンソールをトヨタ初採用するなど、高い機能性と収納力も魅力です。
新型アルファードのグレードには、ZとExecutive Loungeの2種類があります。内装色、ラゲージサイズ、スピーカーシステムなどグレードによって装備が異なるため、グレード選びは慎重に行いましょう。
【この記事の執筆者】
畠山達也
自動車Webライター
自動車免許のほか、一級自動車整備士、フォークリフト運転免許などを保有するライター。自動車メーカーや部品業界に携わった際の知識や経験を活かし、Webメディアを通して「車の楽しさ」を発信している。
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