クラウンスポーツの車幅は大きい?サイズの目安や拡大した理由
クラウンスポーツは、現行のクラウンシリーズの中でも先鋭的でスタイリッシュなエクステリアを持つモデルです。
歴代のクラウンとは雰囲気の異なるそのルックスに注目している方も多いでしょう。ただし、現行のクラウンシリーズは歴代モデルよりも車幅が拡大しているため、購入前にサイズ感をチェックしておくことが大切です。
そこでこの記事では、クラウンスポーツの車幅を具体的に紹介しつつ、歴代モデルからどの程度サイズアップしたのかを解説します。また、クラウンスポーツの特徴的なポイントにも触れるので、ぜひ最後までご覧ください。
※目次※
・クラウンスポーツの車幅は1,880mmで、クラウンクロスオーバーよりも40mm大きい
・クラウンシリーズの車幅は歴代よりも大きく、グローバル展開が主な理由として挙げられる
・クラウンスポーツは、室内空間のゆとりだけでなく、走行性能や安全性能が優れている
クラウンスポーツの車幅はどのくらい?
自動車の車幅は、走行性能や取り回し、室内空間のゆとりなどさまざまな要素に影響します。駐車場に入るかどうかにも関わるので、購入前は自動車の車幅を押さえておくことが大切です。ここでは、クラウンスポーツの具体的な車幅について紹介します。
(参考:『クラウンスポーツ(トヨタ)の中古車一覧|新車・中古車の【ネクステージ】』)
クラウンスポーツの車幅は1,880mm
クラウンスポーツは、国産車においてボディサイズが大きい部類に入る車種といえるでしょう。その車幅は1,880mmです。車幅を含めたクラウンスポーツのボディの寸法を以下に示します。
グレード |
SPORTS RS |
SPORTS Z |
全長【mm】 |
4,720 |
← |
全幅【mm】 |
1,880 |
← |
全高【mm】 |
1,570 |
1,565 |
(2024年4月時点の情報です)
クラウンスポーツには「SPORTS RS」と「SPORTS Z」の2グレードが展開されています。それぞれ全幅は同じですが全高は異なっており、その差は5mmです。
クラウンクロスオーバーよりも車幅がある
次に、2024年4月時点において販売されているセダンタイプの「クラウン」とSUVの「クラウンクロスオーバー」のボディサイズを以下に示します。
また、発売前ではありますが、SUVとワゴンを融合させた「クラウンエステート」の寸法についても紹介するので参考にしてください。
モデル |
クラウン |
クラウンクロスオーバー |
クラウンエステート |
全長【mm】 |
5,030 |
4,930 |
4,930 |
全幅【mm】 |
1,890 |
1,840 |
1,880 |
全高【mm】 |
1,475 |
1,540 |
1,620 |
(2024年4月時点の情報です)
クラウンスポーツの車幅は、クラウンやクラウンエステートとほとんど変わりません。ただし、クラウンクロスオーバーよりは40mmほど大きくなっています。
クラウンスポーツの車幅が広くなったのはなぜ?
現行のクラウンはどのモデルも1,800mmを超えており、他の車と比べて大きいと感じた方もいるでしょう。
ここからは、現行クラウンの車幅が歴代モデルよりも大きい点と、そのことによるデメリットについてチェックしていきましょう。また、サイズアップした理由について、ひとつの考えを紹介します。
クラウンは1,800mm以内の車幅が主流だった
日本の自動車メーカーは、国内の道路事情を考慮して車両サイズを設計してきました。トヨタの基幹車種であるクラウンにおいても、歴代モデルでは全幅を1,800mm以下に抑えており、これは日本の狭い道路環境下で運転のしやすさと安全性を確保するためだと考えられます。
道幅が限られている中で車両の全幅が抑えられていると、ドライバーに適度な余裕を与え、すれ違いや駐車などの際のストレスを軽減できます。ただし現行クラウンは1,800mmを超えるため、人によっては扱いづらさを感じるでしょう。
グローバル展開が理由のひとつと考えられる
現行のクラウンシリーズは車幅が1,800mmを超えたひとつの理由として、グローバル展開が考えられます。
世界各国で販売するためには、日本以外の国におけるニーズを取り込む必要があり、道路事情や使用環境などを考慮することが大切です。
海外は日本よりも比較的道幅が広く、駐車スペースも大きい傾向があります。また、長距離走行することが多く、車幅を大きく取ることで高い走行安定性や居住性を確保することも重要となるでしょう。
クラウンスポーツは、グローバル展開も視野に入れており、このような面からボディサイズを拡大したことが考えられます。
駐車場が利用できないケースも考えられる
クラウンスポーツは車幅が1,880mmと広く、ワイドなデザインと居住性の向上を実現していますが、一方で駐車場の利用に関しては注意が必要です。
特に機械式駐車場では車両サイズに制限があり、一般的には車幅上限が1,800mmとされています。クラウンスポーツはこれを超えてしまうことから、機械式駐車場を利用できないケースが多いかもしれません。
ただし、最近は車両の大型化に対応した機械式駐車場も増えてきているようです。クラウンスポーツを購入予定の方は、事前に利用予定の駐車場の管理会社に確認することをおすすめします。
車幅が広いクラウンスポーツは小回りが利きにくい?
以前よりも大型化したクラウンシリーズですが、サイズアップによって小回りが利きにくくなったのではと思われている方もおられるでしょう。
ここでは、クラウンスポーツの最小回転半径について紹介します。大型化に伴い導入されたテクノロジーに注目してご覧ください。
最小回転半径は5.4m
一般的に車幅が広いほど、またはホイールベースが長いほど小回りが利きにくいとされていますが、クラウンスポーツではテクノロジーによって操作性を確保しています。まずは、以下でクラウンスポーツのホイールベースと最小回転半径を押さえておきましょう。
モデル |
クラウンスポーツ |
ホイールベース【mm】 |
2,770 |
最小回転半径【m】 |
5.4 |
(2024年4月時点の情報です)
クラウンスポーツには車速に応じて後輪の向きを制御するDRS(Dynamic Rear Steering)が備わっており、低速域での取り回しを向上させている点が特徴です。ボディサイズの大きいクラウンスポーツですが、操作性が大きなデメリットになることはないでしょう。
クラウンクロスオーバーと同じ最小回転半径である
クラウンスポーツの最小回転半径は5.4mであり、これはクラウンクロスオーバーと同じ数値です。一方、セダンタイプのクラウンはハイブリッド車で5.7m、燃料電池車で5.9mと、クラウンスポーツやクラウンクロスオーバーよりも大きな最小回転半径を持っています。
つまり、クラウンスポーツとクラウンクロスオーバーは、セダンタイプのクラウンと比べると小回りが利く設計となっています。
車幅が広いクラウンスポーツの特徴
先代クラウンから現行型へフルモデルチェンジした際に変わったのは、ボディサイズだけではありません。先進性を感じさせる内外装のデザインとなり、走行性能や安全性能も進化しています。ここでは、クラウンスポーツの特徴を4つに分けて紹介します。
ワイドな表情をしたエクステリア
クラウンスポーツのエクステリアは、ワイドで迫力のある表情が特徴的です。フロントフェイスは、レンズ幅の薄いデイランプを黒色部内に集約したハンマーヘッドデザインを採用しており、精悍でスポーティな印象を与えます。また、リヤの大きく張り出したフェンダーにより、低重心でたくましさを感じさせるスタイリングが特徴です。
さらに、21インチの大径アルミホイールを装着することで、足元からクラウンスポーツの美しさを引き立てています。ボディカラーは、モノトーンが6色、ルーフをブラックに塗装した2トーンは5種類です。
アシンメトリーなインテリア
クラウンスポーツのインテリアは、ドライバーと助手席それぞれに合わせたデザインを採用している点が特徴です。運転席側は集中力を高めるためにブラックを基調としたシックな雰囲気ですが、助手席側には特別な素材と配色が施され、くつろぎの空間が演出されています。
また、メーターとディスプレイが水平方向に配置されているため、運転中の視線移動が最小限に抑えられます。これにより、ドライバーは操作に迷うことなく、運転の楽しさに没頭できるでしょう。
さらに、クラウンスポーツには「調音天井」という新機能が採用されています。天井が室内の音を適切に反射させることで、乗員同士の会話がよりクリアに伝わる設計です。上質でこだわり抜かれた室内空間は、クラウンならではの魅力といえます。
「スポーツ」らしい走行性能
クラウンスポーツは、その名の通りスポーティな走行性能を備えています。独自のサスペンションセッティングにより、高い接地性と優れた振動抑制を実現している点が特徴です。これにより、ドライバーは車との一体感を感じながら、楽しい走りを堪能できるでしょう。
また、DRSの採用により低速域での取り回しを改善しているだけでなく、中速域での軽快な走りと高速域での安定した走行を可能しています。さらに、スポット溶接よりも結合力の高い「レーザースクリューウェルディング」を採用するなど、ボディ剛性の向上を図ることで「スポーツ」の名にふさわしい走行性能を追求しているのがクラウンスポーツの魅力です。
Toyota Safety Senseも標準装備
クラウンスポーツは、ゆとりある車内空間と走行性能だけでなく、安全性能にも力を入れています。Toyota Safety Senseを標準装備し、先進の安全・運転支援システムを搭載しているのが大きな特徴です。
例えば、標準装備されるプロアクティブドライビングアシスト(PDA)は、歩行者や先行車、さらに進行方向のカーブなどに対してブレーキやステアリング操作を支援する先進の機能です。
さらに、死角の車両などを検知してドライバーに知らせるブラインドスポットモニターや、駐車時の周囲の確認をサポートするパノラミックビューモニターを標準装備しています。豊富かつ最新の安全装備により、安心して運転を楽しめるでしょう。
クラウンスポーツの室内空間の広さとは?
ボディサイズの拡大によって室内空間にゆとりが生まれます。クラウンスポーツの室内サイズや荷室スペースについて知りたい方もいるでしょう。ここでは、それぞれのサイズの目安を紹介しつつ、シートや内装色など室内空間の特徴についても触れていきます。
室内サイズの目安
まずはクラウンスポーツの室内サイズについて紹介します。以下の表をご覧ください。
モデル |
クラウンスポーツ |
室内長【mm】 |
SPORT RS:1,855 SPORT Z:1,850 |
室内幅【mm】 |
1,540 |
室内高【mm】 |
1,175 |
(2024年4月時点の情報です)
クラウンスポーツの室内空間のサイズ感としては、ハリアーなどの同クラスのSUVと比べても十分な広さがあり、室内幅は1,540mmでゆとりのある空間が確保されています。大径タイヤの採用により高いヒップポイントを実現し、乗降性に優れている点も特徴のひとつです。
シートには本革が使用され、除電機能やヒーター、ベンチレーションなど多彩な機能が備わっています。内装の標準色は「ブラック」で、好みに応じて「サンドブラウン」を選択することも可能です。
荷室サイズの目安
クラウンスポーツの荷室サイズは以下です。
モデル |
クラウンスポーツ |
荷室長【mm】 |
959(床面) |
荷室幅【mm】 |
987~1,439 |
荷室高【mm】 |
632~725 |
(2024年4月時点の情報です)
クラウンスポーツの荷室は、ゴルフバッグやキャンプ用品などの荷物を積載するのに十分広さです。リヤシートを倒さない通常の状態だとゴルフバッグ1個が収納可能で、容量は397Lあります。さらに、リヤシートを倒すと容量は約1,159Lにまで拡大し、最大でゴルフバッグを4つ収納できるほどです。
また、ハンズフリーパワーバックドアを装備しているため、キーを携帯していればリヤバンパーの下に足を出し入れするだけで自動開閉ができます。荷物で両手がふさがっているなどの状況で便利な機能です
まとめ
クラウンスポーツの車幅は1,880mmで歴代モデルよりも大型化していますが、後輪の舵角が変わるDRSを装備することで取り回しを向上させています。ただし、車幅が大きいため狭い道でのすれ違いなどのシーンでは、慎重に運転することが大切です。
また、機械式駐車場など車両サイズの上限が設定されている駐車場は利用できないケースが多いため、事前に確認することをおすすめします。クラウンスポーツを購入する際は、車幅を含めたサイズをしっかり確認しつつ、その他の特徴を押さえておくと良いでしょう。
【この記事の執筆者】
小波津健吾
高山自動車短期大学を卒業とともに国家2級整備士資格を取得。その後、整備士として実務経験を積み重ね自動車検査員資格を取り、民間工場で検査員として従事した経歴を持つ。現在はメカニックや検査員の知識と経験を活かし、主に車系のメディアで執筆している。
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