車の買取査定に必要なものとは?状況別に必要になる書類や揃えておくメリット
車を買取してもらう際には、車両だけではなくさまざまな書類や実印、状況次第で必要となるものを用意しなければなりません。「車を査定してもらいたいけど何を用意したら良いのかわからない」という方もいるのではないでしょうか。
実際に車を査定してもらう時に必要なものには何があるのか、本記事では、車の買取査定で必ず必要なものと状況次第で必要なものに分けて解説します。
車の買取査定に必要なものを準備しておくことで、実際の査定をスムーズに行うことができるため、取引をスムーズに進めたいとお考えの方はぜひチェックしてください。
※目次※
・車の買取査定で必要なものや状況次第で必要なものがわかる
・車の買取査定前に必要なものの準備を行うことのメリットや事前に済ませておくべきことがわかる
・車の買取査定はどこで行うのがおすすめなのか、時期を含めて知ることができる
車の買取査定に必要なものリスト
車の買取査定ではさまざまなものが必要です。ここではそのような車の買取査定で必要なものをひとつずつピックアップして解説します。
ここで紹介するものは査定時には必ず必要であるため、漏れなくチェックしておきましょう。
自動車検査証と自賠責保険証明書を用意
査定時に必要な書類は、自動車検査証と自賠責保険証明書の2つです。この2点は普通自動車も軽自動車も共通しています。自動車検査証の有効期限は切れていても問題にはなりません。
ただし、自動車検査証の有効期限が切れている場合は公道を走行することができないため注意してください。
自動車検査証の有効期限が切れた状態で公道を走行すれば、6ヵ月以下の懲役もしくは30万円以下の罰金です。さらに違反点数として6点、30日間の免許停止処分となります。
自賠責保険証明書を紛失した場合は加入会社への連絡が必要です。どちらも車内保管が一般的であるため、査定時に忘れるようなことは少ないですが、上記のようにいくつか注意点があることを念頭に査定を依頼しましょう。
(参考:『交通違反の点数一覧表|警視庁』)
納税証明書
車を購入した場合、自動車税や軽自動車税などの税金が発生します。自動車税は、各都道府県から4月1日時点での自動車の所有者もしくは使用者に課せられる税金です。軽自動車税も同様の税制ですが、各市区町村に対して毎年支払い義務が課せられます。
車の買取を依頼する場合、必要とされるのがこの時利用する納付申告書です。納付申告書に受領印が押されることで、納税証明書としての効力が発生します。そのため、支払い後もきちんと保管しておくことが大切です。
納税していない場合は車検を受けることができません。そのため、納税証明書は必ず必要とされます。
印鑑証明書・実印(普通車のみ)
普通車の買取査定を依頼する場合は、車の所有者を証明するために印鑑証明書と実印の押印が求められます。印鑑証明書の正式名称は「印鑑登録証明書」です。
印鑑は登録することで個人や法人を証明できる制度があります。これを「印鑑登録」といい、印鑑証明書とは印鑑が登録されたものであることを証明するための書類です。実印とは「印鑑登録」した印鑑のことを指します。
軽自動車の場合は印鑑証明書も実印も求められません。印鑑登録されていない認印でも対応できます。
リサイクル券のチェック
リサイクル券とは、リサイクル料の納付を証明する書類です。リサイクル料の金額は自動車リサイクル法によって定められています。リサイクル券は査定で求められることはありませんが、買取手続きの時は必要です。
リサイクル料は車を廃車する際のリサイクルを目的に義務付けられた税制であるため、車の売却時はこの料金が使われることはなく預託金の相当額が還付されます。
ただし、還付のされ方は業者によって異なる点が特徴です。査定額に含めて計算されるケースや別途支払われるケースが存在します。紛失時は再発行されないため、車検証と一緒に携帯しておくことが大切です。
整備記録簿
整備記録簿は、定期的に行われる整備録を記載したものです。定期的なメンテナンスがきちんと行われているかどうかをこの整備記録簿から確認できるため、査定士から見ても重要な判断材料と言えます。
車検も記録すべき代表的な整備記録のひとつです。そのほかにも修理や整備を行えば都度記載する必要があります。
車の保証期間を示す保証書や車の取扱説明書も、車の売却時には重要な書類です。車をきちんと査定してもらうためにもこれらは大切に保管しましょう。
純正部品やスペアキー
車の買取査定で必要なものは書類だけではありません。純正パーツやスペアキーを用意することも大切です。
車のパーツには純正パーツと社外パーツの2種類が存在します。純正パーツは車と同じメーカーが製造している点が特徴です。新車に装着されるパーツはこの純正パーツが用いられます。
一方、同じメーカーではない会社が製造したパーツが社外パーツです。純正パーツのほうが必ずしも優れているというわけではありませんが、基本的に中古車販売店で人気が高いのは純正パーツです。
車に合うパーツかどうかもひとつの判断基準ではありますが、まずは純正パーツの確認を行いましょう。また、スペアキーがないと減額対象とされてしまうため、この点にも注意が必要です。
車の買取査定で状況により必要なもの
車の買取査定では状況次第で必要になってくるものも存在します。ではいったいどのような事例があるのでしょうか。ここではその一例として、4種のケースを例に解説します。
ここで紹介する例は誰にでも起こりうるケースであるため、前述した必ず必要とするものと合わせてご覧ください。
住所に変更があるケース
引っ越しで住所変更した場合は以下書類が必要です。
・住民票の写し
・住民票の除票
・戸籍の附票
これらは車検証に記載されている住所と印鑑証明書に記載されている住所の繋がりを証明する書類です。住民票の写しには本籍地や現在の住所・前の住所が記載されます。
住民票の除票とは、転出などの理由から住民票を抹消されると「除票」として発行が可能となるものです。戸籍の附票は戸籍作成から現在までの住所が記載されます。
例えば、車検登録後に引っ越した回数が1回だけであれば住民票の写しが必要です。2回以上引っ越したのであれば住民票の写し+住民票の除票、もしくは戸籍の附票のどちらかを用意します。ただし、同じ市区町村内で複数回引っ越しをしている場合は、住民票の写しにすべて記載されているケースもあるので、取得の際はチェックするようにしましょう。
氏名に変更があるケース
結婚をすると性が変わります。戸籍の変更が行われるため、車の買取査定においても戸籍変更の証明が必要です。戸籍謄本はこのように氏名が変更された場合に必要とされます。戸籍謄本に記載される情報は次の通りです。
・本籍
・戸籍の筆頭者氏名
・該当する戸籍に記載されている人全員の氏名・生年月日
・父母の氏名と続柄
・出生事項
・婚姻事項
戸籍謄本はその戸籍に入っている全ての人を証明する書類です。正式名称を「戸籍全部事項証明書」と言います。
相続車を買取に出すケース
所有者が亡くなっている場合、その車は相続人全員の共有財産として扱われます。そのため、相続手続きは必ず必要です。
今回は車の買取について触れているため、相続人が第三者に車を譲渡するケース(買取)を例にします。相続人は買取業者に対して以下書類の提出が必要です。
・車検証
・戸籍謄本
・遺産分割協議書
・代表相続人の譲渡証明書
・代表相続人の印鑑証明書
・代表相続人の実印もしくは委任状
遺産分割協議書には全ての相続人の実印が必要とされています。代表相続人の印鑑証明書は3ヶ月以内のものを用意しましょう。委任状は本人が買取手続きに行けない場合に用意するものです。
自賠責保険の住所に変更があるケース
引っ越しをした後に自賠責保険の住所を変更していなくても、保険自体は有効です。
査定にも影響はありません。ただし、住所変更手続きをしておかないと自賠責保険の更新通知が自身に届きません。
例えば、買い手と売り手の要望が合わない場合、買取をやめて自賠責保険の継続を希望するといった例があります。このような時に通知がないと自賠責保険の更新手続きを忘れる可能性もあるため注意してください。
(参考:『自賠責保険ポータルサイト 各種Q&A|国土交通省』)
車の買取査定で必要なものを揃えておくメリット
物事をすすめる際、あらかじめ準備しておくとその後の作業をスムーズに進めやすくなります。大切な用事で忘れ物があれば、トラブルにも繋がりかねません。これは車の買取査定でも同様です。
車の買取査定で必要なものを揃えておくことには、実際にどのようなメリットがあるのでしょうか。ここでは車の買取査定前の準備におけるメリットについて解説します。
査定額に良い影響を与える可能性がある
査定でチェックされるのは車だけではありません。車の所有者が正しいか確認するために車検証をチェックしたり、車の納税がきちんと行われているかどうかを納税証明書でチェックしたりします。
売却手続きをする際は、リサイクル券など公的書類も必要です。中古車市場の相場は常に変動します。例えば、年末年始など年式の変わるタイミングはとくに注意が必要です。
年式が1年古くなるだけでも相場は下がる可能性があります。スムーズに取引を行うことができず年式が落ちてしまい買取価格が下がってしまう可能性もあるため、スムーズな取引が行える環境を整えることは大切です。
不足書類を事前に把握できる
車の買取査定を依頼する場合、何が必要かは個々の状況次第で変わってきます。準備なく査定を依頼しても、必要書類が揃っていなければ買取手続きをしてもらうことはできません。場合によっては必要書類の紛失などにも早めに気付くこともできます。
あらかじめ必要な書類を準備しておくことでこのようなトラブルを回避してスケジュールを崩すことを防げるため、必要書類は査定前にしっかり準備しておきましょう。
車の買取査定前に済ませておくこと
車の買取査定前の準備は必要書類を揃えておくことだけではありません。ではいったいどのような準備が必要とされるのでしょうか。
ここでは車の買取査定前の準備として、車の所有者や書類の再発行、エンジン、トランクルームのチェックなど、4種に分けて解説します。
車検証の所有者は誰か確認しておく
自身に所有権がない場合、車を売却することはできません。車の所有権は車検証に記載されているため、車の所有権を確認したい場合は車検証を確認してください。
車をローンで購入したケースがこの例に該当します。このようなケースでは所有権がディーラーや信販会社にあるため、ローンを完済後に所有権変更の手続きが必要です。
ただし、残債処理をしてくれる買取業者も存在するため、状況は都度確認するようにしましょう。他にも相続などで名義変更を行うケースもあります。
必要書類を紛失した場合の再発行
車の買取を依頼する場合、車検が切れた車であっても車検証は必要です。この車検証を紛失してしまった場合は、陸運支局で再発行を依頼します。
前回登録手続きを行った陸運支局で再発行を行うため、場所を間違えないよう注意しましょう。発行には再交付申請手数料として300円が発生します。
業者に車検証の再発行を代行依頼することもできますが、その際は代行費用も必要です。自賠責保険証明書に関しては、加入している保険会社への連絡しましょう。
用意するものは身分証明書や印鑑です。費用は会社ごとに異なります。
エンジンのチェック
エンジンのチェックは査定の少し前に行うことが望ましいでしょう。とくに、普段車を使うことが少なく車を長い間放置していた場合などは、バッテリーが上がっている可能性もあります。これは長期放置によって自然放電が加速化されることが理由です。
バッテリーは、走行させたりバッテリー充電器を使ったりすることで充電できるため、自身で対処可能であれば自身で対処しましょう。場合によってはバッテリーのターミナル端子が緩んでいるケースもあります。
対処方法に不安がある場合は業者に依頼し、バッテリーの状態確認を依頼しましょう。
トランクルームのチェック
査定士は車内の状態を細かくチェックします。トランクルームに置き忘れたものがないかどうかは、車の買取査定前に確認しておいてください。
車内確認が済んだら車内清掃を行いましょう。室内やトランクルームに荷物が残っていると、その荷物の臭いが車内に残ることがあるからです。荷物を出して軽く清掃するだけでも、査定士の受ける室内の印象は大きく変わります。
香水や芳香剤など、普段慣れ親しんだ室内の香りにも注意が必要です。室内に香りが残っているのであれば、無臭の消臭剤などで対策しましょう。
車の買取査定におすすめな方法と時期
車の買取査定はさまざまな店舗で行われており、その査定基準は各買取業者ごとに異なります。そのため、どの買取業者を選択するべきか検討しておくことが大切です。
また、買取査定の金額は依頼する時期によっても異なります。ではいったいどのような業者に、いつ買取査定を依頼すれば良いでしょうか。ここではおすすめの買取業者やおすすめの査定タイミングについて解説します。
中古車専門店での査定がおすすめ
車の売却先としてディーラーに売却する方法もありますが、中古車買取店への売却の方が高額買取の可能性を期待できます。これは大手中古車買取店の場合、自社再販のシステムを作り上げているケースがあるからです。
間に他企業との取引が無いため、中間手数料を差し引くことがなくなります。その金額分は買取金額にも反映される点が中古車買取店の魅力です。
また、中古車市場相場を把握できていることも多いため、適正価格での買取も期待できます。大手中古車買取店の場合査定手続きもスムーズであるため、複数の中古車買取店に査定を依頼すると良いでしょう。
査定は決算期前を狙うのがおすすめ
車の価格は一定ではありません。時期によって価格が変動します。とくに3月などの決算期は車の需要が高い点が特徴です。
車の需要が高い時期は車の価格相場が上昇する可能性もあります。そのため、タイミングを合わせられるのであれば、3月などの決算期を狙って査定を依頼しましょう。
しかし、手続きが滞って4月になってしまうと車需要は下がってしまうため、逆に価格が下がる可能性もあります。タイミングよく車の買取を依頼するためにも、今回取り上げた必要書類の準備はしておくことが大切です。
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現在ネクステージグループ全体の店舗数は160店舗を超え、総在庫数20,000台以上の車を取り扱っています。販売力の高い自社再販システムを作り上げているため、車の高価買取も可能です。
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まとめ
車の買取査定を行うには、必要な書類が多数存在します。状況次第で必要なものも存在するため、車の買取査定前にはご自身の状況確認が必須です。
あらかじめ準備をしておくことで査定前のトラブル回避や査定士への印象アップも見込めるため、車の買取査定を行う場合は余裕を持って準備しておくことをおすすめします。
スムーズな査定を行うためにも、電話で必要なものを質問しておくことも大切です。ネクステージではインターネット無料査定だけでなくお電話でのご相談も受け付けておりますので、ご質問などございましたらお気軽にお問い合わせください。