車の買取相場は年数でどう変わる？タイミングや走行距離の影響についても解説
車の買い替えを検討されている方や、車を手放すことを考えてる方の多くは車を買取に出します。買取の際に気になることと言えば、その買取価格です。この買取価格は車種や年式、車の人気度合いだけでなく、その車が使用されてきた経過年数や走行距離にも左右されます。
また、同じ条件の車であっても買取に出す時期によって査定価格が異なることもあり、この買取タイミングを知らないがために高価買取のチャンスを逃してしまうかもしれません。
今回は少しでも高く愛車を買取してもらうコツとして、走行距離や買取に出すタイミングが買取相場に与える影響をご紹介します。
※目次※
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・車の寿命と買取の関係を徹底解説
・買取に出す目安の時期が車検タイミングに加え、車検と買取価格との密接な関係を解説
・無料査定や電話相談で愛車の価値を見極める重要性を紹介
車が寿命と言われる年数は？10年乗っても買取できる？
大きな買い物の一つである車は、一度購入するとある程度の期間長く乗りたいと多くの人は考えるものです。しかし、長年乗っていると部品の破損や故障などのトラブルが起こり、乗り続けることだけが良い選択とは限りません。
車にも寿命があり、ある程度の段階で買取に出した方が多くのメリットを受けることができます。車の寿命を知るための指標として、経過年数と走行距離の2つがありますが、この2つの指標を基に買取相場に与える影響を見ていきましょう。
経過年数の目安13年
経過年数とは車を使用して経過した年数を指し、一般的にこの年数は10年が寿命の目安として言われてきました。しかし、この年数は年を追うごとに延びてきており、一般社団法人 自動車検査登録情報協会の車種別の平均使用年数推移表（令和2年）によると、乗用車の平均使用年数は13.51年になっています。
この数字は、耐久性の高い素材が使われるなど車自体の耐久性が過去の車に比べ高まっていることや、安全性能を高める技術が搭載され事故や故障が年々減っていることが大きな要因です。
また、経過年数が低いほど新車に近い状態になるため、買取時の査定が高くなる傾向にあります。
走行距離の目安10万キロ
車の走行距離の寿命目安は10万キロと言われています。この目安の根拠は、車のエンジンに使用されているタイミングベルトの寿命が10万キロと言われているためです。
もちろんタイミングベルトを交換して乗り続けることもできますが、車種や年式、メーカーによってはこの交換作業に多くの費用がかかるため、多くの人が買い替えを検討するタイミングとなっています。
こちらも経過年数同様、走行距離が短いほど部品が消耗していないと捉えられるため、買取価格が上がる傾向です。
年数・走行距離以外の査定基準は？
この2つの指標以外にも査定基準に響くものがあります。以下で説明するものが、代表的な査定項目となる点です。
外装に目立った傷や塗装跡などがあった場合、買取査定の減額対象になることがあります。また、エンジンは故障した状態であると買取不可の可能性が高くなるでしょう。
修理してから買取に出すこともできますが、修理代がかかる上に修理自体が減額査定となる可能性もあるため、買取査定を先にしてもらうことをおすすめします。
加えて事故などで修復歴があった場合も減額の対象です。修復歴を隠して査定に出した場合、後日発覚した場合トラブルになる可能性もあるため、査定時に修復歴がある場合は正確に伝えることをおすすめします。
内装では目立った汚れや破損がある場合は減額の対象です。目に見えるものだけでなく、タバコの臭いなども査定対象になるため、高額査定を望む場合は使用時の配慮が求められます。
10年/10万キロ以上でもバランスが大事
上記に挙げた10年/10万キロという寿命はあくまでも目安です。年数と走行距離のバランスが取れている車であれば、10年以上経過した車でも買取に出すことはできます。
常日頃メンテナンスがきちんとされている車であれば年数や走行距離が目安を超えていても買取のチャンスは多くあり、反対にメンテナスをしていない車は年数や走行距離が短くても高価買取の対象になるとは言い難いでしょう。
実際に、年数が経過しているのに走行距離があまりに短い車は査定額が下がると言われています。これは、査定する際に走行距離が極端に短い車はメンテナンスが行き届いていないと判断する傾向があるためです。
車の年数と買取相場の関係性について
それでは実際に買取に出す年数の平均周期を見てみましょう。一般社団法人自動車検査登録情報協会が発表している2020年車種別の平均車齢推移表のデータを読み取ると、乗用車売却周期年数は8.72年です。先ほどお伝えした車の平均寿命13年と比較すると、約5年も年数が短くなっています。
この大きな年数の差には買取と車の使用年数に大きな関係性があるため、車を買取に出す理由を考えるとともにこの関係性を見ていきましょう。
持ち主が車を買取に出す理由
車を買取に出す理由には様々なものがあります。その理由の一つはライフステージの変化による買い替えです。結婚や出産、子供の独立など同居する家族の人数が増減するタイミングで車の買い替えを検討する方は多く、買取費用はその購入費用に充てられます。
また、乗らなくなった車を買取に出す、天災や事故などで使用が難しくなった車を買取に出すなど、現金化を目的とした買取も大きな理由の一つです。
このように買取に出そうとする動機は多種多様ですが、いずれにしても車は大きな資産には変わりありません。廃車になるまで乗り続けるよりも、買い替え検討や不要な車の処分の際は、買取に出して今後の資金として活用することが賢い選択と言えます。
買取は車検を目安にするといい理由
買取には出すタイミングの目安があります。それは車検のタイミングです。ご存知の方も多いと思いますが、車検は新車購入から3年目、その後は2年毎に行われます。
この車検のタイミングが買取の目安と言われる理由は、車検の費用をかけてまでその車に乗り続けるべきか、という判断が買取に出すかどうかの判断と周期的に一致するためです。
車検の費用は軽自動車で4~5万円、普通乗用車で5万円~10万円程度、車種によっては10万円以上かかります。車検の費用が高くなる理由は、車検にかかる作業費のほか、自賠責保険と重量税の支払いは必要となるためです。これに加え部品の交換や修理が発生した場合、費用は更にかさんでしまいます。
この車検費用は家計にとって大きな出費となるため、車検を控えたタイミングは買い替えや手放すことを検討する人が多く、買取の目安タイミングと言われるようになりました。
また、新車購入からから13年経ったタイミングで重量税が重課され車検代が高くなるため、長く乗り続けることが一概に経済的に良いとは言い切れません。ある程度のタイミングで買取を検討することも一つの選択肢としておすすめです。
経過年数での買取相場は？
車検が一つの買取目安になることをご紹介したところで、実際に経過年数と買取の関係性について見ていきましょう。
国産車、輸入車問わず、購入時の金額を100とすると買取相場は1年で70％程度になると言われています。その後も年数に連れて買取相場は下降傾向です。以下に経過年数と買取相場の価格を表にしてみましたのでご覧ください。
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経過年数 |
買取相場の推移（新車購入時を100%とした割合） |
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1年後 |
70％ |
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3年後 |
70％~60％ |
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5年後 |
60％~40％ |
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8年後以上 |
5％未満（買取査定額０円の可能性あり） |
この表から見て取れるように、経過年数が少なければ少ないほど買取価格は高くなることが分かります。反対に8年以上経過した車の買取においては、過度な期待はできないと言えるでしょう。
多くの人が価格の安定しているタイミングで車を買取に出すことから、乗用車売却周期年数は車の寿命に比べ短くなっています。
年数ごとの傾向で車を買取に出すタイミングを判断しよう
車検時期である3年目、5年目、7年目、9年目それぞれに分けてその年に買取に出すメリットをお伝えします。
これらのタイミングはメーカー保証が切れるタイミングです。保証が切れることで買取価格も下がってしまうため、値崩れしないタイミングで買取を希望される方は年数でどのような変化があるか参考にしてください。
3年目の場合
3年目で買取に出す大きなメリットは、車検費用がかからないタイミングで車を買取に出せるという点です。先ほどお伝えしたように、車種や年式を問わず車検には数万から十数万程度の金額がかかりますが、3年目の車検を控えた段階で買取に出せばこの車検費用はかかりません。
購入から3年が経つこのタイミングは、車の各種部品の保証であるメーカー保証が切れるタイミングです。この保証は一般保証と呼ばれ、日本国内のメーカーの多くはこの3年という期間で足並みを揃えています。一般保証が切れてしまった状態で修理に出すと、自己負担になる費用が多くなるため注意が必要です。
この年数で買取に出す場合、経過年数が少ないため車の買取相場が高くなります。車検や修理の費用を抑えたい方や、なるべく新車に近い状態で運転し続けたい方にはこのタイミングでの買取検討がおすすめです。
5年目の場合
車を購入してから5年が経過すると2回目の車検タイミングを迎えます。初回の車検は通したけれど、2回目の車検費用は抑えたいと考える方はこのタイミングで買取に出すのも一つの手段です。
また、この5年目のタイミングでメーカーの特別保証が切れてしまうため保証が受けられません。この保証も一般保証同様多数のメーカーが5年を期限として設定しています。
つまり、この年数を超えてしまうと買取に出した車は保証が切れている車ということになるため、買取相場に大きな影響が出ます。この傾向は前段の表の買取価格の推移からも読み取ることが可能です。
現在乗っている車を買い替えの資金前提で考えている方は、5年目までのタイミングで買取査定に出すことをおすすめします。
7年目の場合
7年目は3度目の車検タイミングです。どんなに耐久性が高い部品を使っていても、そろそろ経年劣化が見え始めてきます。一般的にこのタイミングになると部品の交換や修理などメンテナンス費用がかさむため、維持費が高くなってきたという印象が出てくるでしょう。
買取相場もこの年を超えると更に落ちていくため、乗り換えなどを検討される場合は7年目の車検を控えたタイミングで買取に出すことをおすすめします。
また、年々進化を遂げる自動車は7年の歳月で大きく変化するため、より高性能の車が登場していることも珍しくありません。特に燃費や税金に関しては新しいものに乗り換えた方が経済的に良い場合もあるため、この年数乗り続けている方はぜひ乗り換えも検討してみてください。
9年目の場合
9年目は4回目の車検タイミングです。この年数になると買取相場はかなり下がっているため高額での買取は期待できませんが、少しでも乗り換えの資金などに充てたい方は買取に出すことをおすすめします。
経年劣化を伴うメンテナンス費、13年目を超えたタイミングでの税金重課も忘れてはなりません。
高額買取を目指すには少々厳しいタイミングとも言えるため、コスト面から見ても4回目の車検前に買取に出すことをおすすめします。
車の買取におすすめの時期は？
経過年数が買取価格に及ぼす影響は想像以上に大きいことが分かりました。次に押さえておきたいものが、買取に適した時期です。同じ条件の車であっても一年の中で値段が変わる時期があります。
少しでも自分の愛車を高く買い取ってもらうためにも、ベストなタイミングを図りましょう。
車の買取は決算期がおすすめ
車を買取におすすめしたい時期は、1月~3月までと9月です。多くの業者は3月に本決算、9月に半期決算を迎えます。そのため目標達成に向けて動く時期となり、売り上げを多くあげるために買取を強化するなど1年の中でも活発な時期です。
また、1~3月は就職や引っ越しなど個人の生活に動きが出るタイミングであること、9月に関してもボーナス直後であることから購入や買い替えの需要が高まります。
買取業者の決算と中古車の需要のタイミングが重なる1~3月と9月は買取のベストタイミングです。同じ条件の車であれば、買取時期を考慮することで買取価格のアップに繋がります。
年数や走行距離に左右されない車もある
買取において年数や走行距離に左右されない車も存在します。これはある条件を満たした一部の車が対象です。
その一部の限られた車とは希少性の高い車や趣向性の高い車を指します。これらの車の場合、古い年式のものであっても高く買取される場合があります。その理由は高くても買い手がいるためです。
また、古くなった車であっても既に生産されていない部品だけを買取られるパターンや、海外で需要のある車というパターンもあります。そのため年数や走行距離だけで諦めず、一度買取査定に出すことがおすすめです。
この条件に当てはまる場合、買取業者の選別が非常に大切となります。業者によって得手不得手があるため、納得できる業者を選びましょう。
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まとめ
車には寿命があり、買取においてもその寿命は評価材料となります。その目安として経過年数と走行距離が挙げられますが、いずれかの数値が少なければいいというものではなく、日々メンテナンスしていく中で適正なバランスを保つことが重要です。
また、買取を考えるタイミング、買取に出すタイミングも査定額アップに欠か貸せません。少しでも愛車を高く売りたいとお考えの方は、ぜひネクステージをご利用ください。
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