車の購入時にローンを選択する人の割合は多い?返済額の目安や利用のコツ
車を購入する際に、ローンを利用する人もいます。ローンを利用するメリットは、購入時にまとまった資金を用意する必要がないことです。しかし、ローンを組む際には収入のどれくらいの割合にすればいいのか悩むという方は多いのではないでしょうか。
この記事では、収入に対してどれくらいの割合でローンを組めばいいのかを、具体的な数字を使って解説します。本記事を参考にして、無理のない返済プランを立てましょう。
※目次※
3.車の購入時にローンを選択する方の割合が増加しているのはなぜ?
・ローン・一括払いともにメリット・デメリットがある。それぞれの特徴を知り自分の状況に合った支払い方法を選ぼう。
・ローンを利用する際には「返済比率」に注目し、購入前にシミュレーションをして利用しよう。
・中古車を探すのであれば、高品質な車を豊富に揃え、購入後も安心なネクステージで選ぼう。
車の購入時にローンを選択する人の割合は多い?
車を購入する時、一般的に「ローン」と「現金一括」のどちらを利用する人が多いのでしょうか。ここでは、ケースバイケースという点を踏まえ、消費者のニーズに合わせたさまざまなローンの種類についても解説します。
ローンで車を購入する方の割合は増加傾向にある
一般社団法人日本自動車工業会の「乗用車市場動向調査」によると、支払い方法の内訳は以下のようになりました。調査対象である2007年以前から2019年にかけて、現金一括購入の割合が高い状況です。しかし、残価設定ローンの利用で購入する方の割合が増えていることが分かります。
|
現金一括 |
クレジット |
残価設定 |
リース |
2007以前 |
69 |
28 |
3 |
1 |
2008~2009年 |
73 |
24 |
4 |
0 |
2010~2011年 |
72 |
25 |
3 |
1 |
2012~2013年 |
75 |
20 |
5 |
0 |
2014~2015年 |
69 |
22 |
8 |
1 |
2016~2017年 |
63 |
22 |
14 |
2 |
2018~2019年 |
57 |
19 |
20 |
4 |
ローンを利用する方の割合は地域によっても異なる
車を購入する際にローンを利用する人・現金一括で支払う人の割合については、どちらが多いかは一概に言えません。住んでいる地域や車を購入する店舗、新車・中古車のどちらを購入するかなどによっても割合は異なるでしょう。
例えば、サービスオプションが多くなるローンがお得と考えられる場合であっても、店舗によっては現金一括で支払うことで特典を受けられるところもあるなどケースバイケースです。自身のライフスタイルや価値観などを考慮して決めるようにしましょう。
車をローンや現金一括で購入する時のメリットやデメリット
初期費用を抑えることができるローン、支払い金額がお得になる現金一括と、それぞれにメリットがあります。大切なのは、無理のない、自分に合った支払い方法を選ぶことです。ここでは、ローンと現金一括で購入する時のメリット・デメリットを見てみましょう。
ローンの特徴
ローンで車を購入する最も大きな理由は、購入時にまとまった資金を用意する必要がないことでしょう。ローンには車本体の費用だけでなく、自賠責保険や車検費用などを含むことも可能な点も見逃せません。また、お得なキャンペーンなどを活用することで、現金一括とさほど変わらない値段でのローン利用も可能です。
ただし、ローンの中には完済するまでは車の所有者名義が自分にない場合あるため注意しましょう。完済しないと車を売りたくても売れない、駐車場の契約ができない可能性があるなどのデメリットもあります。
現金一括の特徴
現金一括で購入すればローン時に必要となる金利がかからず、お得に車を購入できます。どのローンでも金利は必ず発生するため、最も安く購入したいのであれば現金一括がおすすめです。購入後、月々の支払いを心配する必要がないため、不安やプレッシャーを感じることもありません。
また、車の所有者名義が自分になることから、自分のタイミングで売却できます。ただし、購入時にまとまった資金を用意しなくてならないことがデメリットといえるでしょう。
車の購入時にローンを選択する方の割合が増加しているのはなぜ?
自分に合わせたローンの種類が選べることも、ローン利用を選択する方が増えている理由のひとつです。ここでは、ローンの種類についてご紹介します。
それぞれの特徴について解説するので、今後ローン購入を検討されている方は、参考にしてください。
分割払いのローンならまとまった資金がなくても車が買える
分割払いローンとは、購入額を指定の回数に分けて支払う方法です。購入時に36回払い・48回払い・60回払いというように、分割回数を決めます。そして、毎月一定額を支払い返済する仕組みです。
支払い回数に応じて、36回払いは3年ローン・60回払いは5年ローンといった表現がされることもあります。しかし、一般的には支払い回数で指定することがほとんどです。
この方法であれば、購入時にまとまった資金が手元になくても購入できます。一方で、金利分が支払いに上乗せされ支払い総額が増えることには注意が必要です。
残価設定型ローンなら月々の支払い負担を軽くできる
残価設定型ローンは、総額から車の残価を差し引いた金額を毎月に分けて支払います。残価とは、ローン契約満了時における下取り価格のことで、経過年数・走行距離などをもとに計算されることが特徴です。総額から残価を引いた金額を毎月に分けて支払うため、分割払いよりも月々の負担が軽くなります。
一方で、最終支払い日には残価分を清算しなければなりません。清算方法は、車の返却・返却後車の買い替え・一括支払い・再度分割ローン支払いなどがあります。また、残価設定型ローンは、月々の走行距離に上限が設けられている点も特徴です。
上限を上回ると追加料金を請求されることがあります。劣化や損傷が激しい場合も、追加料金が請求されることもあるため注意が必要です。
自動車ローンの借入先もニーズに合わせて選べる
自動車ローンの借入先には多くの種類があり、ニーズに合わせて選べます。借入先は、大きく分けて金融機関のマイカーローンとディーラーのローンの2種類です。マイカーローンの場合、フリーローンよりも低い金利で組めます。
しかし、金融機関での手続きや必要書類の用意などを自分で行わなければならず、面倒な点がデメリットです。
ディーラーローンの場合、ディーラーと提携する信販会社のローンを利用します。車の契約と同時にローン契約も行えるので、手間がかかりません。審査も銀行ほど厳しくはありません。しかし、マイカーローンよりも金利が高い点がデメリットです。
車を購入する際にローン返済額の割合はどのように決める?
ローンを利用したい場合に気になるのが、収入とローンの割合です。金融機関やローンの種類によっても異なりますが、一般的に審査では「返済比率(総返済負担率)」が目安とされます。無理のない返済のためにも、ぜひ返済比率について知っておきましょう。
返済額の割合の目安
ローンで車を購入する場合、知っておきたいのが返済額の割合の目安です。これは「返済比率(総返済負担率)」と呼ばれ、年収に対して年間のローン返済額がどれくらいの割合を占めるかを表す指標となっています。
返済比率は、ローン審査でチェックされるポイントのひとつです。返済比率が基準を超えた場合、審査に通過しない可能性が高くなります。返済比率はローンの種類によっても異なるため、気になるプランがあればチェックしておきましょう。
返済額の割合を下げるためにできること
月々返済する金額の割合を下げるための方法としては、長期ローンを組むことです。長期ローンを組むことで、返済回数を増やせるので月々の負担は少なくて済みます。
しかし、ローンの利息は借入期間が長引くほど増えてしまう仕組みです。そのため、支払い総額は短期ローンに比べて多くなります。また、支払いが長期化することで、次の買い替え時期が来てしまう可能性もあるでしょう。
ローンを抱えたまま次の買い替え時期が来てしまうと、支払いが2台分となり負担が増えます。ローンが残ったままの車は、残債の支払いを済まさないと売却手続きに時間がかかるため、計画的な支払いや買い替えが必要です。
車以外のローンも計算に含まれる
車のローンとあわせて、住宅ローンや教育ローン、カードローンなど複数のローンを利用したいと考える場合もあるでしょう。しかし、その場合は注意が必要です。大抵の金融機関では返済比率の上限を設定しており、返済比率には車以外のローンすべてが含まれます。
そのため、車のローン利用中に住宅ローンの利用を開始する場合、住宅ローンの借入可能額が下がるなどの影響が考えられるでしょう。複数のローンを利用する場合は、事前にしっかりとシミュレーションしておくことをおすすめします。
車のローンを組む時は返済額の割合以外も審査される
車のローンを組むためには、ローン審査に通過する必要があります。審査では、先ほどご紹介した返済比率以外に、勤務状況や金融事故の経歴なども審査対象となるため注意が必要です。ここでは、事前に知っておきたいローンの審査対象について解説します。
勤務状況
ローンの審査では「安定して返済できるか」が重要視されるポイントとなります。そのため安定した収入がある仕事か、勤続年数はどれくらいかなどがチェックされ、アルバイトやパートなどの不安定な雇用形態にある人は比較的不利といえるでしょう。
勤続年数が長い場合、将来的にも安定した収入があると見込みやすくなります。ローンを検討中の転職は、あまりおすすめできません。
金融事故の経歴
過去にローンやクレジットなどの支払い滞納をした、債務整理をしたなどの金融事故があると、その履歴が信用情報に記録されます。
事故の内容によって異なりますが、記録される期間は一般的に5~10年ほどで、その間ローン審査に通過することは非常に難しくなるでしょう。またクレジットの場合、家族カードの延滞なども審査の対象に含まれます。家族のカード利用状況なども注意が必要です。
車のローン購入を3年返済でシュミレーションしてみよう!
実際にローンで車を購入する際には、事前にどれくらいの返済率になるのか、月々の返済額などについて具体的なシミュレーションが大切です。大まかな月の返済額が分かれば、無理のない借入計画を立てることができるでしょう。ここでは、100万円、もしくは300万円を借り入れる場合について解説します。
借入額100万円の場合
まずは、返済比率の計算方法をご紹介します。「返済比率(%)=年間返済額÷年収×100」となり、年収については手取り年収で計算することがおすすめです。一般的に、年収に対する返済比率は25〜30%程度が上限と考えられているため、20〜25%程度に抑えると余裕を持ったプランが立てられるでしょう。
・年収150万円の人が100万円を借り入れた場合(借入年数3年)
金利を除いた月額返金額:100万円÷36カ月=2万7,777円
年間返済額:2万7,777円×12カ月=33万3,333円
返済比率:33万3,333円÷年収150万円×100=22.2…
上記の計算により、返済比率は約22%となります。
借入額300万円の場合
次に、借入額300万円の場合をシミュレーションしてみます。ここでは、年収400万円の人が借りた場合を想定して計算するので、参考にしてください。
・年収400万円の人が300万円を借り入れた場合(借入年数3年)
金利を除いた月額返金額:300万円÷36カ月=8万3,333円
年間返済額:8万3,333円×12カ月=99万9,999円
返済比率:99万9,999円÷年収400万円×100=24.9…
上記の計算により、返済比率は約25%となります。
車のローンの割合を決める前にプランを立てよう!
いざ車のローンの割合を決める際には、事前にしっかりと計画を立てることをおすすめします。車を維持していくためにはさまざまな費用がかかるため、総合的にみてローンの割合を検討することも必要です。後々支払うローンの負担を減らすためには、中古車の購入も視野に入れてみてはいかがでしょうか。
車の維持費の種類
車は購入時だけでなく、維持していくためにも費用がかかります。維持費として自動車税・軽自動車税・自動車重量税などの税金、自賠責保険・任意保険などの保険代、メンテナンスにかかる費用などが必要です。
メンテナンスには購入後2年ごとに必要な車検やタイヤ代、オイルエレメント費用、修理費用などが含まれます。また車を実際に走らせるためのガソリン代や、高速料金、駐車場料金などがかかることも頭に入れておきましょう。
費用を抑えるなら中古車がおすすめ!
総合的に費用を抑えたいのであれば、車の購入費用を検討しましょう。同じ車種であっても安く購入できる中古車を選ぶのもおすすめです。ローンの負担も少なく、購入時に浮いた資金を維持費に回すこともできます。
また、車の維持費を抑えたいのであれば、中古車の中でも特にガソリン代を節約できる燃費の良い車を選ぶのもひとつの方法です。さらに、メンテナンス費用を抑えるためには、できるだけ状態の良い車を選ぶようにしましょう。
ローン返済額の割合を抑えられるネクステージの中古車3選
ローン返済額の割合を抑えたい場合は、中古車がおすすめです。中古車を探すのであれば、高品質で豊富な車種を揃えるネクステージをご利用ください。ここでは、ネクステージが選ばれる理由や、ネクステージで取り扱う中古車3選をご紹介します。
ネクステージが選ばれる理由
ネクステージは、高品質な車が多数そろっている点が特徴です。専門のバイヤーが高品質な車を厳選しているため、修復歴車や水害車などの品質に問題がある車は扱っていません。
また、購入後の保証が充実している点も特徴です。購入後の万が一に備えて、保証が充実している点は中古車選びには大きな安心感につながるでしょう。さらに、全国の在庫を対象に好みの1台を探せる点も、ネクステージならではの魅力です。
訪れたお店に希望の車がない場合は、在庫のあるお店から取り寄せて確認できるので、効率的に希望の1台を探せます。
日産:デイズ
2013年に発売開始となった日産・デイズは、数々の安全装備に対応した車種です。軽初となる「プロパイロット」を搭載し、ハンドルやアクセル、ブレーキなどの動作を車がアシストしてくれます。長時間の運転や高速道路での渋滞時などでも、快適な走行ができると評判です。
また「インテリジェント アラウンドビューモニター」により、スムーズに駐車ができます。自転車や人などの動くものに反応し、ブザーと表示で知らせてくれるため、危険を回避することができることも魅力です。
年式によっても異なりますが、日産・デイズの中古車相場は39万9,000円~170万9,000円です。年式が新しく、装備が充実しているものほど高額になる傾向にあります。
(2022年4月時点の情報です)
(参考: 『デイズ(日産)の中古車一覧|新車・中古車の【ネクステージ】』)
ダイハツ:タント
ゆったりとしたスペースが魅力のダイハツ・タントは、大きな荷物の出し入れや人の乗り降りも楽に行える車種です。車高が高い「軽トールワゴン」と呼ばれるタイプで、2003年の発売以降、家族向けの車として人気を集めています。
また、低燃費車としても知られており、全車がエコカー減税の対象となっている点にも注目です。
ダイハツ・タントの中古車相場は15万9,000円~190万9,000円となっています。装備が充実しているものや、走行距離が短いものほど高額になる傾向です。
(2022年4月時点の情報です)
(参考: 『タント(ダイハツ)の中古車一覧|新車・中古車の【ネクステージ】』)
ホンダ:N-WGN
2013年に発売されたホンダ・N-WGNは、室内空間のデザイン性の高さと広々としたスペースが人気の車種です。荷物もたっぷりと積めるため、特に子育て世代から支持を得ています。
新型N-WGNは、全車に「ホンダセンシング」が標準搭載です。歩行者・自転車の夜間検知、衝突軽減ブレーキなど、その安全性能にも定評があります。
全タイプ「平成30年排出ガス基準75%低減レベル」をクリアするなど、環境に配慮しているのもポイントです。ホンダ・N-WGNの中古車相場は54万9,000円~140万9,000円となっています。走行距離が短いものや、年式が新しいものが高額になる傾向です。
(2022年4月時点の情報です)
(参考: 『N-WGN(ホンダ)の中古車一覧|新車・中古車の【ネクステージ】』)
まとめ
中古車を購入する場合、事前にまとまった資金を用意しなくて済むローンを検討するのも一手です。ローン利用の際には事前にしっかりと返済シミュレーションを行い、無理のない返済プランを立てるようにしましょう。
ネクステージは中古車を中心にさまざまな車種を取り扱っています。どのような車を選べばいいかお困りの際は、ぜひスタッフまでお気軽にご相談ください。