軽自動車の白ナンバーや希望ナンバーへの変更はまだ可能？取得方法や費用は？
軽自動車を購入したことがある方はご存じかと思いますが、軽自動車のナンバープレートは通常黄色です。時折、街中を走る軽自動車の中には、白ナンバーがあることにお気づきでしょうか。
軽自動車のナンバープレートは、白ナンバーや希望ナンバーなどの選択肢があります。現在でも変更可能なのでしょうか。現在変更可能な白ナンバー・希望ナンバーの種類、取得方法や費用について解説します。スムーズな手続きにお役立てください。
※目次※
・軽自動車を白ナンバーに変更することは可能だが種類が決まっているため確認しよう
・ご当地版図柄入り白ナンバーは地元を盛り上げるのに役立つメリットがある一方、耐久性が低いというデメリットも覚えておこう
・白ナンバーで希望ナンバーを取得したい場合は、時間や費用が掛かるため注意しよう
軽自動車のナンバーについて
軽自動車に乗りたいけれど、中には黄色いナンバーが嫌で白のナンバーにしたいと考えている方もいるのではないでしょうか。普通車は白ですが、軽自動車が黄色のナンバーを使用しているのは理由があります。
最近では軽自動車用の白のナンバーも増えてきましたが、ここでは軽自動車のナンバーで使われている色分けについて紹介していきますので参考にしてください。
軽のナンバーが黄色い理由
軽のナンバーが黄色い理由は、小型車と普通車をナンバーで区別するという目的のためです。以前は、高速道路での制限速度が小型車と普通車で異なっていました。現在はそのくくりが無くなり、料金所での支払いのために継続されています。
しかし、ETCの普及に伴い料金所を利用する人が減ったため、ナンバーの色分けをする意味も薄れつつあるといえるでしょう。
軽用の白ナンバーとは？
街中を走る軽自動車の中には、2019年開催のラグビーワールドカップ、または東京2020オリンピック・パラリンピックの特別仕様ナンバープレート装着車を時折目にします。遠目に見ると、普通車とさほど変わらず、いかにも軽自動車というイメージがなくなるため人気でした。
残念ながら、これらのイベントを記念して交付された特別仕様タイプは、現在受付終了しており取得できません。他にも、白ナンバーの種類はあるのか調べてみましょう。
軽の白ナンバーには種類がある
前述のとおり、ラグビーワールドカップおよび東京2020オリンピック・パラリンピックの特別仕様白ナンバーは現在取得期限が終了しています。しかし、軽自動車で取得可能な白ナンバーは他にもあることをご存じでしょうか。
白ナンバーにはどのような種類があるのか、現在取得不可のものも含め、軽自動車適用白ナンバーを種類ごとに解説します。
全国版図柄入り
国土交通省は、東京2020オリンピック・パラリンピック開催記念の特別仕様ナンバープレート後継モデルを発表しました。全国版図柄入りナンバープレートで、2022年3月22日より受付開始し、2022年4月18日より交付開始というアナウンスです。
全国47都道府県の花をモチーフにしたデザインで「日本全体で立ち上がろう」との思いのもと登場しました。軽自動車でも取得可能で、白ナンバーに黄色の縁取りが施されます。寄付金の有無で、モノトーン版とフルカラー版のどちらかを選択可能です。
ご当地版図柄入り
ご当地版図柄入りナンバープレートは都道府県地域の魅力を発信する「走る広告塔」として、2018年10月から始めたものです。車種を分かりやすく区別するために軽自動車には黄色の枠、事業用の車には緑の枠をそれぞれ設定しています。
2018年10月に第一弾のデザインが交付を開始し、2020年5月から第二弾の新しいデザインが発表され種類も増えました。交付料金は地域によって差がありますので、気になる方は調べてみてはいかがでしょうか。
オリンピック・パラリンピック仕様
すでに申込・交付が終了している、オリンピック・パラリンピック開催記念の特別仕様ナンバープレートは2種類ありました。ひとつは、東京2020オリンピック・パラリンピックのワンポイントエンブレム付きです。
もうひとつは、多彩色グラフィックデザインの図柄入りとなっています。寄付を行うことにより、図柄入りデザインを選択可能でしたが、この寄付金はオリンピック開催支援サービスなどに使用されました。
2019ラグビーワールドカップ仕様
2019ラグビーワールドカップ仕様のナンバーは、すでに2019年11月29日に終了していますが、日本での開催を記念した特別仕様のナンバーです。
東京2020オリンピック・パラリンピック同様に白地にロゴのみと、1,000円以上の寄付で図柄入りのものを選ぶことができ、記念にナンバーを保存することもできます。
寄附の有無で違うデザイン
これまで紹介したナンバーは2種類ありましたが、寄付を行うことによって白地のデザインから図柄入りのデザインに選ぶことが可能です。
寄付をしない場合、右上にワンポイントエンブレムがついている、シンプルなデザインになります。東京2020オリンピック・パラリンピックでは申し込み総数の90％近くが選んでいるため、人気があるナンバーと言えるでしょう。
地域ごとの図柄入りナンバーはフルカラーの図柄入りに変更することができ、管轄地域の交通サービスのバリアフリー化や観光振興を目的に使われます。
中古車の登録時にも白ナンバーは可能！
白ナンバーへの変更は、新車購入時のみならず中古車の登録時にも取得可能です。手続きは車を購入したディーラー・整備工場や行政書士に依頼する方法と、自分で申請する方法があります。
軽自動車検査協会ホームページにて、ナンバープレート交換申請手続き方法を確認可能です。軽自動車検査協会および関係団体いずれかの窓口で申請できます。
軽自動車の白ナンバーのメリットは？
近年白ナンバーの軽自動車を多く見かけるようになりました。ナンバーの色は運転手の好みや車とのデザイン性で統一感を出すことができますが、見た目以外に黄色から白に変更することでどのようなメリットがあるのでしょうか。
ここでは、白ナンバーにするメリットをご紹介します。
地元やイベントの盛り上げに貢献できる
ご当地ナンバーや東京2020オリンピック・パラリンピックなどの特別仕様のものは、その地域を活性化させることや、国際的なイベントを盛り上げるために企画されたものです。
寄付金は1,000円から行うことができ、上限金額はありません。集められた寄付金は交通や環境保全、観光振興などの支援として使われますので社会貢献につながります。
>軽「タント」などボディカラーとの違和感を解消できる
ナンバーは車であるフロント部分に付けるため、見た目のデザインを気にする方もいるのではないでしょうか。黄色のプレートの場合車の色と合わせるのが難しく、違和感を覚えるため変更したというユーザーの声もあります。
タント（ダイハツ）の場合、9色のモノトーンカラー、4色のツートンカラーから外装の色を選ぶことが可能です。デザイン性が高く室内空間も広いため、普通車に引けをとりません。
白ナンバーに変えることで、黄色いナンバーとボディカラーのバランスはもちろん、軽自動車らしさを抑えられるでしょう。
（参考： 『タント（ダイハツ）の中古車一覧｜新車・中古車の【ネクステージ】』）
軽自動車に白ナンバーをつけるデメリット
白ナンバーへの変更にはメリットがある一方、デメリットもあります。自分の生活環境や車の用途などを考慮して、デメリットが関係するかどうかを確認しましょう。主なデメリットは、耐久性の問題と自動車区分による料金発生の問題です。
耐久性は低め
ご当地ナンバーや特別仕様ナンバーは、樹脂のコーティングで作られているものであまり耐久性には優れていません。通常のプレートの場合、白の部分はアルミの上に塗料が塗装してあるため剥がれにくく丈夫な作りです。
ご当地ナンバーなどはラッピングシートのため、飛び石や洗車のコンパウンドやブラシにも弱く、剥がれやすいと言うデメリットがあります。そのため、ナンバーの保存状態を保ちたいのであれば期間限定で付けるなどの工夫が必要です。
料金所で車の区分を間違われる可能性がある
軽自動車で白ナンバーを付けていると、高速道路でETCゲートを通過する際に普通車と認識され、料金が高くなるのではないかと不安に思うかもしれません。
ETCはナンバーの色で認識するのではなく、車に取り付けられたETC車載器で認識をします。そのため、軽自動車に白ナンバーを付けていたとしても料金を過剰に取られるという心配はありません。
有人の料金所では、ナンバーの色を見て軽自動車か普通車かを区別します。そのため見間違いで普通車の料金を請求される可能性はありますが、ETCを通過する分には特に問題はありません。
軽の白ナンバー変更手続き費用や税金は？
軽自動車のナンバープレートを白色に変更できる場所は、主にディーラーや整備工場です。では、手続きの費用や税金はどのくらいかかるのでしょうか。ここでは、費用と必要書類についてご紹介しますので参考にしてください。
必要書類は？
必要書類は、ディーラーや販売店などへ依頼する場合と、自分で手続きする場合とで異なります。ディーラーや販売店などへ依頼する場合は、交換申請書、車検証、印鑑が必要になり、業者側が一括で手続きを行ってくれるため自分で手続きを行うよりスムーズです。
Web上で申し込みをする場合は、交換申請書・車検証・印鑑が必要になり、全て自分で手続きを行う必要があります。少々時間がかかりますが、ディーラーや販売店へ払う手数料は必要ありません。
必要書類を忘れると引き換えまでの時間が長引くため、不備がないように気を付けましょう。
手続きの費用/税金
ご当地ナンバーや特別仕様ナンバーの交付料金は、納める地域によって異なります。軽自動車の場合は、7,330円~9,500円ほどとなります。また、変更したからといって自動車税が変わるということはありません。
Webで申請を行う場合の支払い方法は銀行振込となり、入金確認後（約10日）で運輸支局や軽自動車検査協会事務所で交換申請を行い交付となります。ディーラーなどに依頼する場合は、一連の手続きを代行で行ってくれるため連絡が来るのを待ちましょう。
軽で白ナンバーを取得する方法
前述のとおり、白ナンバーへの変更は、ディーラーや販売店などに代行手続きを依頼できますが、代行手数料が発生することを覚えておきましょう。一方、自分で行う場合は代行手数料が発生しません。
さほど難しい手続きではないため、できるだけ費用を抑えたい場合は、自分で手続きしましょう。具体的な取得方法を解説します。
オリンピックとラグビーワールドカップ仕様は現在取得不可
2019年開催のラグビーワールドカップ、および東京2020オリンピック・パラリンピック特別仕様のナンバープレートについては、現在でも国土交通省ホームページで確認できます。街中でもよく見かけるため、まだ申請可能と勘違いしている方も少なくありません。
しかし、特別仕様ナンバープレートの申請・交付期限は過ぎており、手続きは行えないため注意しましょう。
全国版図柄入りを取得するには
軽自動車用全国版図柄入りの白ナンバー手続きを自分で行う場合は、軽自動車検査協会ホームページにアクセスしましょう。「各種手続き」タブをクリックし「車両番号標（ナンバープレート）の交換申請」ページを選択します。
「全国版図柄入りナンバープレートへの交換申請の手続きについて」をクリックしましょう。「図柄ナンバー申込サービス」サイトに移動したら、交換申請書をダウンロードして印刷します。
車検証など必要書類を準備したら、軽自動車検査協会窓口で手続き可能です。交付手数料を納付し、交換引換証を受け取ります。
交付可能年月日を確認しましょう。交付可能日に再度窓口に出向き、現在使用中のナンバープレートを外して窓口に返還し、新しいナンバープレートを受け取ります。
図柄入り地方版の白ナンバーに変えるには
図柄入りの地方版白ナンバーは特に申込み期限を設けておらず、2020年5月には17地域の新しい図柄が交付されました。
申込み方法は窓口とWebの2つがあります。それぞれの手続き方法を確認しましょう。
【窓口（予約センター、軽自動車検査協会事務所）での手続き方法】
1.「再交付・交換申請書」に必要項目を記入する
2.交付手数料と寄付金を支払い、申請書を提出し交換引換証を受け取る
3.ナンバー発行後（約10日）交換引換証とナンバーを持参して、1か月の交付可能期間の間に受け取る
【Webでの手続き方法】
1.専用ホームページで、必要項目を入力する
2.完了メールを受信後に、交付手数料と寄付金を支払う
3.入金確認メールを受信後、交換申請書をダウンロードし印刷をする
4.最寄りの運輸支局か軽自動車検査協会事務所に行き、交換申請書、車検証、印鑑を持参し、1か月の交付可能期間の間に受け取る
番号を変更したい場合は？
すでに登録ナンバーを持っている、番号を変えたい場合もWebにて手続きが可能ですが、希望番号を申し込む際には条件があります。
新規登録を行う場合や、名義変更（移転登録）、転居などの住所変更（変更登録）、現在のナンバーの紛失、破損、汚損、ご当地ナンバーへの番号変更を行う場合です。
また、番号を変更すると使用する車のナンバーや車両情報を車載器に登録し直すセットアップの作業が必要となり、少々時間がかかる場合があります。
使用していたものは廃車するまで使用することができ、不正使用防止のため穴を開けると記念品として保管ができることも併せて覚えておきましょう。
白ナンバーにできない車もある
全ての軽自動車が白ナンバーに変更できるわけではありません。取得不可の車両は、下記のとおりです。ナンバープレートを変更したい車両について事前に確認してみましょう。
・二輪車
・事業用／貸渡／駐留軍の車両（車両番号のかな文字「り」「れ」「わ」「A」「B」）
・分類番号が3桁以外の車両
・旧標板地名のナンバープレート
・小型標板（23cm×12.5cm）
・盗難や紛失などでナンバープレートがない場合
・後面1枚のみの車両（ボートトレーラーなど）
白ナンバーの希望ナンバーに変える際の注意点
現在使用中のナンバー自体を変更したい場合があります。数字のごろ合わせなどを自分好みにしたいケースなどです。
その場合、希望ナンバー申込手続きを同時に行えます。前述した「図柄ナンバー申込サービス」サイトにて「希望番号申込」を選択しましょう。その際に、覚えておきたい注意点があります。
通常ナンバーよりも費用が多かかる
希望ナンバーを申し込む場合は、費用が余分に掛かることを覚えておきましょう。希望番号ではなく、連番でナンバープレートを取得する場合の交付手数料は、1,500円前後です。一方、軽自動車用の黄色ナンバーで希望番号を申請した場合は、交付手数料が4,000円ほどかかります。
希望ナンバーを申し込み、かつ白ナンバーも取得する場合は、7,000円~9,000円の交付手数料が一般的です。交付手数料は変更される場合があるため、都度確認しましょう。
交付までの時間が長い
交付までの期間も、通常より長くかかるケースが多くあります。連番の番号でナンバープレートを取得する場合は即日交付が一般的です。黄色で希望ナンバー申請時は平日2~3日かかります。
白ナンバーで希望ナンバーを申請する場合は、通常10日前後かかるケースが多いことを覚えておきましょう。
字光式にはできない
時折、ナンバープレートの字が光る「字光式」を見かけることがあります。暗い場所で光るため、おしゃれでスタイリッシュな印象です。「字光式」ナンバープレートを選ぶ方が多いこともうなずけます。
元々、字光式のナンバーは雪国などで視界が遮られる際に確認しやすくしたり、熱でナンバーについた雪を溶かしたりすることを目的として開発されました。
光るナンバーとも呼ばれ、ひと昔前には緑色に光るナンバーが多かったのですが、現在では新車カタログなどに「字光式ナンバー装着不可」と記載されていることも多く見られます。
残念ながら、図柄ナンバーには字光式が最初から用意されていません。申し込む際は注意しましょう。
まとめ
軽自動車の白ナンバー変更はまだ可能なのかについて、種類やメリット、必要書類、手続き方法などについてまとめました。
現在は東京2020オリンピック・パラリンピックやご当地ナンバー交付可能ですが、変更することによって車のボディカラーとの違和感がなくなります。普通車にも見えるため軽自動車を敬遠しがちな方にも受け入れられるデザインとなるでしょう。
またネクステージでは、タントなどの軽自動車中古販売の実績が豊富にあり、白ナンバーへの変更に関しても相談することが可能ですのでお気軽にお問い合わせください。
