自動車学校で行う卒業検定の内容とは?合格率やクリアするコツについて紹介
車の免許を取得する場合、自動車学校へ通うという方が大半ではないでしょうか。しかし、自動車学校へ通えば自動的に運転免許を取得できるわけではありません。
免許を取得するためには、自動車学校へ入校して学科や技能講習を規定数受けた後、卒業検定を受けて合格する必要があります。その後、運転免許センターへ行くという流れです。卒業検定に合格するコツはあるのでしょうか。この記事では、内容や注意点、初心者に向いている車をご紹介します。
※目次※
5.免許を取得したら車デビュー!初心者が運転しやすい車とは?
・自動車学校を利用して免許を取得するためには、学科および技能講習の履修後、卒業検定に合格する必要がある
・卒業検定は、運転動作に関する技能試験のみ実施され、減点方式で採点される
・免許取得後に備えて、初心者向けの中古車をネクステージで探してみよう
自動車学校の卒業検定では何をするの?
自動車学校に通っている間は、自分で運転できる日が待ち遠しいのではないでしょうか。しかし、自動車学校に通っただけでは車の免許をもらえません。踏むべき段階のひとつとして、卒業検定に合格する必要があります。
卒業検定とは、どのような内容でしょうか。不必要に緊張しないために、採点基準や合格基準についてもきちんと把握しておきましょう。
技能テストのみ行われる
卒業検定とは、自動車学校で定められた規定の学科および、技能講習を受けた後の卒業前に行われる技能テストのことです。卒業試験に合格した人には、自動車学校の卒業証明書が交付されます。卒業証明書があれば、運転免許センター(本免受験)での技能テストが免除され、学科試験のみでよいことがメリットです。
一般的に、自動車学校の卒業検定は、路上と自動車学校内の指定されたコースで行われます。助手席に自動車学校の教官が乗り、これまで学んだことが身についた運転をしているかを採点するテストです。
合格の点数と減点基準について
卒業検定は、持ち点100点からの減点方式で行われます。何らかのミスがあると減点され、持ち点70点が合格ラインです。危険運転とみなされた場合は、検定自体が中止されてしまいます。
代表的な減点対象の操作内容は、下記表を参照してください。1回目のミスは減点されなくても、2回目以降は減点の対象となるケースもあります。下記項目以外にも減点項目は数多くあるため、教官が話す注意点をよく聞いておきましょう。
減点数 |
主な操作内容 |
100点(検定中止) |
踏切不停止、一時停止無視、信号無視、追い越し違反、電柱などへの接触、逆行(例:坂道で1mほど下がる) |
20点 |
速度超過、徐行違反、走行中の大きなふらつき |
10点 |
不確認(乗降車時・右左折時)、シートベルト忘れ、急ハンドル、走行中の小さなふらつき |
5点 |
巻き込み防止措置不足、駐停車方法違反、運転姿勢やハンドルの持ち方の悪さ |
卒業検定を受けられる期限がある
卒業検定は、第2段階と呼ばれる技能教習最終回に行われる「みきわめ」をクリアした後に実施されます。卒業検定を受ける日付は、ある程度融通が利くものの「みきわめ」クリア後3か月以内が有効期限です。
有効期限の3か月以内に卒業検定に合格できなければ、第2段階の最初からやり直さなければなりません。不合格の場合もありうることを想定して、早めに受けるようにしましょう。
自動車学校の卒業検定の流れ
自動車学校へ入校する際は、仕事・学業・家事と両立しながら通う人が多いのではないでしょうか。スケジュールや体力をうまく調整するために、入校時から卒業までの流れを大まかに把握しておきましょう。
各自動車学校により若干異なるため、希望する学校の公式サイトなどもご確認ください。
卒業検定までの流れ
自動車学校入校初日から卒業検定を受けるまでの一般的な流れは、下記のとおりです。
・入校手続き/オリエンテーション
・適性検査
・第1段階(学科教習:10時限/技能教習12~15時限)
・修了検定
・仮免学科試験
・第2段階(学科教習:16時限/技能教習(高速教習含む)19時限)
・卒業検定
前述したように、学科および技能講習のスケジュールや卒業検定の日付は、ある程度自分の予定に合わせられます。有効期限を意識しつつ、計画を立てて臨みましょう。
コースと所要時間の目安
卒業検定のコースと所要時間は、各自動車学校により若干異なります。コースは、路上と学校内の2カ所で、教官が指示したとおりに走行することが一般的です。走行コース自体を間違ったとしても減点対象ではありません。
大抵の場合、所要時間は、路上が約20~25分・学校内が5分程度の合計30分ほどで終わります。ただし、途中で中止が告げられたら即終了です。
卒業検定は、他の受験者と一緒に交代で受けます。自分の運転が終わった後は後席に移動し、全員の卒業検定が終わるまで同乗しておくことが必要です。
自動車学校で実施する卒業検定の気になる合格率は?
卒業検定は、大切な試験のため、緊張感が漂う雰囲気です。しかし、焦らずこれまで実習で運転してきたとおりに丁寧に運転しましょう。
気になる卒業検定の合格率はどのくらいでしょうか。合格率も各自動車学校により異なります。大まかな統計結果をご紹介しますので参考にしてください。
合格率は高い傾向がある
自動車学校で実施する卒業検定の合格率は、日本国内でおおよそ90%といわれています。合格率が高いため、過度に心配する必要はありません。
ただし、運転免許センターにおける学科試験を含めた最終的な合格者(免許取得者)の確率は下がっています。警視庁が公表している運転免許統計によると、2021年の合格率は77.1%です。気負い過ぎることも油断することもないよう、万全の準備をして臨みましょう。
落ちても再度検定が受けられる
路上運転の卒業検定は、その日の道路状況・天候などの条件に左右されます。いつもとは異なる場面で、緊張のあまりミスを連発してしまう可能性もゼロではありません。
もしも卒業検定に落ちたとしても、再度受けられます。その際は、1時限以上の補修を受けた後、再チャレンジが可能です。大抵の場合、追加の補修や再検定には追加料金が必要となります。有効期限は、みきわめクリア後から数えて3か月以内と決まっているため、できるだけ早く受けるようにしましょう。
自動車学校の卒業検定に受かるには?
自動車学校で実施される卒業検定の内容自体は、それほど難しいものではありません。これまで学んだとおり、安全運転を心掛けて丁寧に運転することが大切です。
緊張感にうまく対処して、卒業検定に合格するために覚えておきたいポイントがあります。主な4つのポイントに注意して、自分に合う対策法を見つけましょう。
自分の運転で気をつけるポイントを確認しておく
注意できるポイントのひとつは、運転時に表れる自分の弱点や癖を把握しておくことです。教習ノートを見返して、これまで学科で学んだ要点を思い出したり、どのような項目をチェックされるのかを事前に確認したりできます。
技能講習の担当教官に自分の運転について尋ねることも有益です。自分では気づいていない弱点や癖に気付かせてもらえます。どのような点に注意すればよいかも尋ねてみましょう。
コースを下見して予習しておく
自動車学校により異なるものの、大抵の場合、卒業検定で走る路上コースはこれまで走行したことがあるコースです。事前にコースを教えてくれる場合もあります。
これまで何度も走行コースを振り返ったり、下見したりしておくと安心です。危険個所や起こりうる状況を想定してイメージトレーニングをすることにより、雰囲気をつかみ、苦手意識を和らげる助けになります。
試験官に伝わるよう安全確認をする
卒業検定では、安全確認も重視されます。車の乗降時はもちろん、走行中に他の車・歩行者・周囲の障害物をきちんと認識して安全確認しているかがチェック項目です。自分では行っているつもりでも、試験官に伝わらなければ減点される可能性があります。
そのため、きちんと試験官に見えるようややオーバーに確認動作を行うようにしましょう。例えば、一旦停止の際は停止線の手前で2~3秒きちんと止まったり、左右確認動作は頭を動かして行うなどを意識できます。
体調を万全にして臨む
運転する際に必要な判断力や思考力は、体調の良しあしと関係があります。卒業検定の前日は、緊張で眠りが浅いかもしれませんが、前日に何かすべきことも特段ありません。しっかりと睡眠時間を確保し、ゆったりと時間を過ごして体調を万全に整えるほうが大切です。
しっかりと睡眠が取れていれば、とっさの状況であっても、的確な判断を行える可能性が高くなります。卒業検定の際に大切なのは、落ち着きや冷静さであることを覚えておきましょう。
免許を取得したら車デビュー!初心者が運転しやすい車とは?
卒業検定に合格したら、本免の学科試験を受験できます。学科試験に合格したら、晴れて車の免許を取得でき、車の運転が可能です。その日を夢見て、時間があるときに車選びをしておきましょう。
免許取得間もない初心者が運転しやすい車であれば、運転に対する不安やストレスを軽減できます。注目できるポイントをチェックしましょう。
小回りが利く操作しやすい車
基本的に、小回りが利く車は運転しやすいといえます。小回りが利く車は、交差点や曲がり角を走行する際に右左折しやすいことがメリットです。駐車場での出し入れも無理なく行えます。
小回りが利く車を探す際は、車のカタログ・スペック(諸元)表に記載されている最小回転半径をチェックしましょう。人にもよりますが、一般的に5.5m以内であれば操作しやすいといわれています。
車幅が小さく感覚がつかみやすい車
車幅が小さい車は、車の感覚がつかみやすく、ボディを他の車や物にぶつける可能性が低くなります。住宅街や路地など、道幅が狭い道路でのすれ違いがしやすいことがメリットです。
一般的に、運転しやすい車幅は、1,800mm以下といわれています。縁石への乗り上げや障害物との接触を防ぐためには、ボンネットの両端が運転席から確認でき、壁や歩行者との距離感をつかみやすい車幅を選びましょう。
運転支援がついている車
近年、先進運転支援機能付きの車が増えています。運転支援機能とは、車の周囲を見渡せる機能や運転をアシストしてくれる機能のことです。例えば、前方障害物衝突被害軽減ブレーキ・べダル踏み間違い時加速抑制装置・後側方接近車両注意喚起装置などがあります。
運転時の負担を軽減し、事故の予防が目的です。各自動車メーカーにより、運転支援機能や安全装備の名称が異なります。自分に必要な装備内容を確認して、車選びをしましょう。
初心者向けの中古車を探してみよう
車を購入する際には、購入後の維持費も考慮する必要があります。自動車学校のために出費があった後のため、できるだけ安く車を購入したいと考えている人は少なくありません。加えて、まだ車の運転に不慣れなうちは中古車のほうが安心と考えている人も多いようです。中古車購入のメリットを押さえておきましょう。
中古車なら手頃な価格で手に入る
新車を購入する場合、予算内に抑えるために、好きなグレードやオプションを諦めざるを得ないというケースは多々あります。中古車であれば、予算内でワンランク上のグレードやオプション搭載車を探すことが可能です。
加えて、モデルチェンジ前の先代モデルがお手頃価格で販売されているケースも多くあります。生産終了した特別仕様車や人気が高い希少車も購入できることはメリットです。
豊富な在庫から選べるネクステージがおすすめ!
自分好みの車を中古で探す場合は、できるだけ在庫が豊富な中古車販売店を選びましょう。全国に200店舗以上展開しているネクステージは、全てのお客様に満足いただけるよう、車種・グレードラインアップが豊富です。全国の総在庫台数は3万台を誇ります。
修復歴車や水没車など、故障やトラブルにつながりかねない粗悪な車両は一切取り扱っていません。お気軽に車選びをお楽しみください。
まとめ
自動車学校の卒業検定が間近に迫ると、不安や緊張感が高まります。しかし、間もなく車の免許を取得し、自分で運転を楽しめる日が近いということです。卒業検定の内容について、チェック項目や採点方法などを事前に把握しておくことにより、過度の心配を軽減できます。
免許取得に向けて、自分好みの車選びも楽しみましょう。ネクステージのWeb検索では、重視したい詳細条件を入力して、全国の在庫から簡単に検索できます。気になる車は、詳細ページから在庫確認や見積もりを無料で依頼可能です。ぜひお試しください。