車のフォグランプとは?使い方や特徴と後付けについてをご紹介
フォグランプは車のエクステリアのひとつです。ヘッドライトやテールライトのような基本装備と異なり、フォグランプが付いていない車もあります。それでは車のフォグランプはどのような役割を担っているのでしょうか。
この記事では、車のフォグランプの使用目的や使い方、注意点を解説します。「フォグランプのある車を購入すべきか」「後付けは可能なのか」といった疑問を解決に導きますので、参考にしてください。
※目次※
・フォグランプはヘッドライトの補助として悪天候時の視界を確保するための装備。使用する際は対向車が眩しくならないような注意が必要。
・フォグランプは任意であるため装備していない車もある。色や個数などの保安基準を満たさなければ車検に通らない。
・フォグランプは後付けも可能だがDIYでは難しい。この機会にフォグランプのある中古車を購入するなら実績豊富なネクステージへ。
車のフォグランプはどこにあっていつ使うの?
「ランプ」と名前に付くことから、フォグランプも車の周囲を照らすための装備であると想像できます。しかし主にこの役割を担っている装備はヘッドライトやテールライトです。
それではフォグランプはどのような使用目的でどこに備わっているのでしょうか。この項目で詳細を理解しましょう。
霧や豪雨で使用するライト
フォグランプは「前部霧灯」とも呼ばれます。「フォグ」は英語の「fog(霧)」という意味です。
車のフロント部分のライトは「ヘッドライト」と「スモールライト」そして「フォグランプ」の3種類があります。それぞれのライトの場所と役割は以下のとおりです。
ライトの種類 |
場所 |
役割 |
ヘッドライト |
前方左右 |
強い光で前方の光を確保する |
スモールライト |
前方両端 |
少ない電力で点灯し、ほかの人に車幅を知らせる |
フォグランプ |
ヘッドライトの下 |
霧や雨などの悪天候時にヘッドライトの補助として視界を確保する |
バックにもフォグランプはある
「後部霧灯」とも呼ばれるリアフォグランプが車の後方に付いているモデルもあります。これは悪天候時に後方の車に存在を知らせるためのライトです。
車のバックには、後方に車の存在と車幅を知らせるための「テールライト」と減速中であることを知らせる「ブレーキライト」があります。フォグランプはブレーキライトと同等の明るさです。テールライトよりも強い光を放ちます。
車のフォグランプを使うときのポイント
悪天候時の視界を確保するフォグランプは、車を安全に運転するために重要な装備です。そのためフォグランプは明るさやバッテリーへの負荷、使用すべきシチュエーションを理解しておく必要があります。この項目で車のフォグランプを使うときのポイントを確認しましょう。
種類によって消費電力が異なる
フォグランプの種類にはハロゲンやLEDがあります。このうちLEDのほうが省電力です。バッテリーへの負荷が少ないため、トラブルの可能性を低減できます。
またLEDフォグランプは明るさもメリットです。省電力でも十分に視界を確保してくれます。さらに樹脂製のフォグレンズはハロゲンの熱で溶けてしまう可能性がありますが、温度が上昇しづらいLEDであればその心配もありません。
フォグランプは対向車への配慮が必要
近年はドレスアップなどで、悪天候でない場合でも走行中にフォグランプを点灯している車が見られます。
道路交通法において、悪天候以外でのフォグランプの使用を規制するものはありません。しかし道路運送車両の保安基準 第30条には「前部霧灯の照射光線はほかの交通を妨げないものであること」と記されています。安全のためにも対向車が眩しく感じるようなフォグランプは使用しない、または配慮するように心掛けましょう。
車の運転でフォグランプを使用する方法
教習所や免許更新の講習で、車のフォグランプの使い方を説明された方は少ないのではないでしょうか。ここでフォグランプの正しい使用方法を解説します。フォグランプは車の安全だけでなく燃費にも関わるため、この項目で正しく理解しましょう。
視界不良のときに使う
フォグランプは霧や激しい雨などの視界不良のときに使用するものです。通常の晴れた日に使用すると対向車の迷惑になるほか、無駄に電力を消費して燃費を悪化させてしまいます。
また強い赤色のリアフォグランプを常に点灯していると、後方の車にも迷惑です。一時的にフォグランプを使用しその後も点灯し続けてしまう場合も多いため、注意しましょう。
フォグランプは自身の視界を良好にするよりも、他の人に自社の存在を認知させることが目的です。フォグランプを使用したほうが見やすいと感じる場合も、ヘッドライトのみで十分に安全性を保てる場合は使用を控えましょう。
つけ方は車両によって異なる
車両によって点灯方法は異なりますが、フォグランプはステアリング横にあるライトのスイッチ付近で操作できます。フォグランプスイッチを回して「消灯」「フロントフォグランプ」「リアフォグランプ」のマーク位置を調整する仕組みです。
フロント&リアフォグランプ装着車を例にすると「フロントフォグランプはヘッドライトまたはスモールライト点灯時のみ使用可能」「リアフォグランプはフロントフォグランプ点灯時のみ使用可能」など、一定の条件があります。
フォグランプを消さずに駐車してしまうと、バッテリー上がりにつながるため注意が必要です。中にはフォグランプをつけたままエンジンOFFにすると一定時間ブザーが鳴る「消し忘れ防止機能」が付いている車両もあります。
フォグランプがある車とない車があるのはどうして?
悪天候などでの走行時において非常に役立つフォグランプですが、装備されている車とそうでない車があります。どのようなルールのもとフォグランプの有無が決定しているのでしょうか。この項目で詳細を理解しましょう。(2022年11月時点の情報です)
フォグランプは強制ではない
道路運送車両の保安基準 第30条には「自動車の前面には前部霧灯を備えることができる」と記されています。つまりフォグランプを備えるかどうかは任意であり、強制ではありません。
そのためフォグランプが装備されている車と、装備されていない車があります。フォグランプの有無を重視して車を購入する場合は、装備されているかを事前に確認しておきましょう。中にはオプション装備で設定できる車種もあります。
フォグランプは車検の検査対象
フォグランプは車検の検査対象で、他の交通を妨げないための基準が設けられています。フォグランプの検査項目と保安基準(平成18年生産車以降に適用)は以下のとおりです。
検査項目 |
保安基準 |
色 |
白または淡黄色で左右同色の必要がある。 リアフォグランプは赤色。 |
個数 |
同時に3個以上点灯しないように取り付ける必要がある。 リアフォグランプは2個以下。 |
明るさ |
明確な基準はないが明るすぎるものは車検に通らない可能性がある。 |
位置 |
以下の条件を満たす必要がある ・照明部の上縁の高さが地上0.8m以下 ・下縁の高さが地上0.25m以上 ・照明部の最外縁が車の最外側から0.4m以内
リアフォグランプは ・照明部の上縁の高さが地上1m以下 ・下縁の高さが地上0.25m以上 ・制動灯の照明部から0.1m以上離れている |
自分の車にフォグランプがない!後付けは可能なの?
現在使用している車にフォグランプが付いていない方もいるのではないでしょうか。フォグランプのある車を新たに購入する予定の方もいるかもしれませんが、ここでは後付けする選択肢を考えてみましょう。フォグランプを後付けする方法と費用の目安を解説します。
後付けする方法
オプション装備に純正フォグランプがある車であれば、部品一式を取り寄せて装着することが可能です。そうでない場合もDIYが可能ですが、保安基準も理解した上で行う必要があります。
またフォグランプの後付けは、超音波カッターや電動ドリルでの穴開け加工や配線加工など大規模で難易度の高い作業が必要です。安全性も考慮すると、プロの業者への依頼をおすすめします。DIYに失敗すると余計に費用がかかる可能性もあるため、無難な判断も重要です。
後付けにかかる費用
フォグランプの後付けの依頼先としては、主に「ディーラー」「車用品専門店」「修理工場」の3種類があります。それぞれの費用の目安を以下から参考にしてください。
依頼先 |
フォグランプの後付け費用 |
ディーラー |
約8,000円~9,000円 |
大手車用品専門店 |
約5,000円~6,000円 |
修理工場 |
約6,000円~7,000円 |
(2022年11月時点の情報です)
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まとめ
車のフォグランプは、悪天候時の視界を確保するために役立つアイテムです。しかし通常の天気のときに使用すると、対向車や後続車に迷惑が掛かることもあります。正しい使い方を理解した上で使用しましょう。
後付けも可能ですが、保安基準で個数や取り付け位置が決まっているためDIYでは難しい部分もあります。ネクステージであればフォグランプのある車を簡単に探せるため、ぜひこの機会に乗り換えもご検討ください。