ロードスターの配色は?ボディカラーや内装色を徹底解説
革新的な技術を次々と生み出しているマツダは、色にもこだわりを持つ自動車メーカーです。多くの車好きの心をつかむロードスターにおいても、色表現で魅力が増しています。現行モデルのボディカラーの特徴について知りたい方もいるでしょう。
この記事では、現行ロードスターの外装色とマツダがこだわっているポイントを紹介しつつ、内装色のバリエーションについて解説します。色選びで迷っている方は、ぜひ参考にしてください。
※目次※
・ロードスターのボディカラーは匠塗を加えると全部で7色あり、それぞれに魅力がある
・ロードスターは内装のバリエーションも豊富で、高級素材が使われているグレードがある
・ロードスターは、外観や内装だけでなく車を操る楽しさが魅力的な車種
ロードスターにも反映されているマツダの色へのこだわり
マツダは独自性あふれる技術を開発し、オリジナリティのある車種を世に送り出してきた魅力的な自動車メーカーです。2010年に提唱した「魂動-SOUL of MOTION」という次世代のデザインテーマの一環で、独自の塗装技術「匠塗」を開発しました。
ここでは、ロードスターにも外板色として採用されている匠塗と、マツダの塗装品質へのこだわりについて紹介します。
こだわりの「匠塗TAKUMINURI」
マツダは魂動デザインを体現するため、色も造形の一部として匠塗という独自の塗装技術を開発しました。匠塗の第1段となる色が「ソウルレッドプレミアムメタリック」です。この色は深みと鮮やかさが際立つ赤で、ボディの造形の美しさを表現するのに重要な役割を担っています。
塗装の光沢をアップするために含まれるアルミフレークを均一に整列させる技術など、革新的なアイデアと量産化のための工夫、そして技術者の情熱により手塗りのような質感を実現しているのが匠塗です。
塗装の品質にもこだわっている
マツダは塗装の品質にももちろんこだわっており、生産工場では人の目による検査も行われています。検査は50項目以上あり、継ぎ目なく配置された光源がある環境のもと、動体視力や色感の訓練を欠かさず行っている検査員がプロの目で塗装の状態をチェックしているのです。
また、塗装品質へのこだわりは検査工程だけではありません。匠塗においては薄い塗膜を形成する必要があるため、色を塗布する前段階の電着塗装面の研ぎ工程にもこだわっています。
ベースとなる面に凸凹があると、ムラができて匠塗の魅力が薄れてしまいます。そこで従来の一方研ぎではなく回転研ぎを採用し、研磨紙の最適化や工員の研ぎ技術の向上を測るなど、さまざまな工夫により塗装の品質を保っているのです。
現行ロードスターのボディカラー全7色の特徴
ボディカラー選びでは、実物を見るのが一番ではありますが、事前に各色の特徴を知りたい方もいらっしゃるでしょう。ここでは、2023年6月時点におけるロードスターのボディカラー全7色について解説します。
ソウルレッドクリスタルメタリック
現在のマツダを象徴する色が「ソウルレッドクリスタルメタリック」です。匠塗の第1弾のソウルレッドプレミアムメタリックよりも彩度を約20%、深みを約50%アップさせており、ロードスターの美しいプロポーションをより際立たせてくれます。
スポーティかつ人目を引くようなロードスターが欲しい方に、最適なボディカラーといえるでしょう。
マシーングレープレミアムメタリック
マシーングレープレミアムメタリックは、マツダのメカニカルなイメージを色に落とし込んだ匠塗第2弾のボディカラーです。マツダはデザインだけでなく、通常のレシプロエンジンと全く異なる構造を持つロータリーエンジンを市販化するなど、走る楽しさに直結する部分にもこだわってきました。
このような洗練された「マシーン」をイメージさせるような、きれいに磨かれた金属の風合いを表現したのがマシーングレーメタリックで、匠塗の陰影の強さが重厚感を感じさせます。
ジルコンサンドメタリック
ジルコンサンドとは、ジルコニウム元素の鉱物を多く含んだ天然の砂のことで、鋳物の型などに使われています。このジルコンサンドの質感を表現したのがジルコンサンドメタリックで、ベージュのような色味です。
ビンテージ感やミリタリー感があり、都会で悪目立ちせず、自然の中に溶け込む色合いです。SUVのCX-5で初採用された色ですが、ロードスターにもマッチします。
プラチナクォーツメタリック
プラチナクォーツメタリックは、周囲の環境によりさまざまな表情を見せるボディカラーです。シルバーに近い色合いで、ホワイトやベージュ、ゴールド感など光のあたり方や光源の色によって異なる印象を持つでしょう。
高級感があり、ロードスターのボディの造形を上質に表現しています。匠塗ではありませんが、高い満足感が得られるでしょう。
ジェットブラックマイカ
ジェットブラックマイカは単なるソリッドの黒ではなく、マイカを含んでいるため質感の高い光沢感が特徴です。高級感と重厚感のあるロードスターを手に入れたい方におすすめします。一部のグレードに標準装備されているブラックメタリックのホイールとの相性も抜群です。
ディープクリスタルブルーマイカ
ディープクリスタルブルーマイカは、派手な青色ではなく、落ち着いた雰囲気の色合いが特徴です。こちらもソリッドではなく、キラキラと反射するマイカが含有されているため高級感があります。ディープクリスタルブルーマイカも、ロードスターのシルエットが映えるボディカラーです。
スノーフレイクホワイトパールマイカ
白系のボディカラーは人気がありますが、ロードスターにおいてもスノーフレイクホワイトパールマイカは人気色です。上質な色合いの白で、この色もロードスターの立体感をうまく表現しています。膨張色の白はボディを大きく見せるため、迫力のあるロードスターとなるでしょう。
現行ロードスターの内装色のバリエーションと特徴
ロードスターのこだわりのポイントは、ボディカラーだけではありません。内装の配色も魅力のひとつです。現行のロードスターの内装には5つの色のバリエーションがあり、ボディカラーとの組み合わせにより個性が出せます。内装の配色はグレードごとに異なっているので、ここで紹介する内容を参考にしてください。
(以下は2023年6月時点の情報です)
【ブラック】レザー
ブラックのレザーは「S Leather Package」グレードに採用されています。ブラックのシートには部分的にレザーが使用されており、インパネは黒の合成皮革です。全体的にブラックなのでまとまり感があり、スポーティかつ運転に集中しやすい室内空間に仕上がっています。
【ピュアホワイト】ナッパレザー
ピュアホワイトのナッパレザーを使用したシートが選べるのは「S Leather Package White Selection」のみです。ドアトリムやインパネもピュアホワイトとなるので、より開放的な雰囲気が味わえます。また、柔らかく上質な肌触りのナッパレザーは、ドライブの際に高い満足感が得られるポイントとなるでしょう。
【テラコッタ】ナッパレザー
2022年12月に発売された特別仕様車「Brown Top」に設定されたのが、テラコッタカラーのナッパレザーでコーディネートされた内装です。グレード名から分かるように幌(ほろ)がブラウンとなっている点が最大の特徴ではありますが、シートにレンガのようなテラコッタ色のナッパレザーを使用しているため、特別感が味わえるでしょう。
【ブラック×ブラック】アルカンターラ×ナッパレザー
ブラックのアルカンターラとナッパレザーを使用したシートは「RS」グレードに採用されています。耐久性と通気性に優れ高価なアルカンターラ素材をシート背面と座面に使用し、ヘッドレスト全面とシート背面のサイドにナッパレザーを配置した点が特徴です。また、レカロシートなのでホールド性も高くスポーティなドライビングがより楽しめるでしょう。
【ブラック】クロス
「S Special Package」「990S」「S」の3つのグレードには、ブラックのスタンダードな布タイプのシートが設定されています。他のグレードと比べてラグジュアリーな印象は薄れてしまいますが、チープ感はほとんどないといえるでしょう。
特別仕様車「990S」はエアコンの吹き出し口の内側にブルーの加飾がされており、外側はメッキではなくピアノブラックで塗装されているため、一味違う内装となっています。
発色が良いロードスターの魅力と価格
ロードスターの魅力はボディカラーの美しさや内装の豊富なバリエーションだけではありません。走る楽しさが最大の魅力といえるでしょう。
ここでは、現行ロードスターの魅力的なポイントと価格について紹介します。ロードスターがどのような車か気になる方は、ぜひご覧ください。
ロードスターの魅力的なポイント
ロードスターのもっとも魅力的なポイントといえるのは、軽快な走りと扱いやすさです。エンジンは1.5Lですのでハイパワーではありませんが、コンパクトかつ軽量な車体と重量バランスの取れた後輪駆動、そして低重心であることから車との一体感が味わえます。特にカーブが連続する道路では、走る喜びが増すでしょう。
また、幌の開閉が簡単なため、気軽にオープンにできる点も見逃せない特徴です。これらはロードスターの魅力の一端であり、現行モデルは旧型よりも視界が良くなっている点など、語り尽くせないポイントがまだまだあるので一度試乗してみることをおすすめします。
ロードスターの新車価格・中古車相場
技術者のこだわりが詰め込まれたロードスターは、2023年6月時点において以下の価格で販売されています。
グレード |
新車価格 |
S(2WD/6MT) |
268万9,500円~ |
S Special Package(2WD/6MT) |
290万6,200円~ |
990S(2WD/6MT) |
295万9,000円 |
S Leather Package(2WD/6MT) |
325万7,100円~ |
S Leather Package White Selection(2WD/6MT) |
329万7,800円~ |
Brown Top(2WD/6MT) |
325万7,100円~ |
RS(2WD/6MT) |
342万2,100円 |
上記の内、特別仕様車のBrown Topについては2023年6月いっぱいで販売終了の見込みです。ネクステージにおける中古車相場は、旧モデルを含めると159万9,000円~418万9,000円です。中古車なら30周年記念車など、特別なモデルも購入できる可能性があるので、一度検索してみてください。
(参考:『ロードスター(マツダ)の中古車一覧|新車・中古車の【ネクステージ】』)
ネクステージならロードスターの廃盤色も選択肢にできる
ロードスターの中古車を狙っている方もいらっしゃるでしょう。その際は、ぜひネクステージのWebサイトにアクセスしてみてください。ネクステージは全国に展開しており、豊富に在庫をそろえている中古車販売店です。ネクステージであれば、限定車や廃番色のロードスターが見つかるかもしれません。
潤沢な在庫があるから好みのカラーが選べる
ネクステージは全国に200店舗あり、それぞれの在庫を合わせると約3万台の中古車があるため、お好みのロードスターが見付かるでしょう。廃盤となったボディカラーのロードスターに出会える可能性もあります。ネクステージのWebサイトから条件を絞って簡単に検索可能です。
狙っているロードスターが遠方の店舗にある場合でも問題ありません。取り寄せにも対応しているので、ぜひお近くの店舗で相談してみてください。
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※価格は支払総額
価格と品質へのこだわりが感じられる
ネクステージは中古車の価格と品質にこだわっています。良質な中古車をベストな価格で提供できるよう販売体制を整えている点がネクステージの強みです。価格については他社の情報を毎日チェックし設定しているため、満足いただけるでしょう。
また、修復歴車や事故車を省き仕入れた車はしっかりと整備しているので、品質の面でも信頼できます。
まとめ
現行ロードスターの外板色は7色あり、その内匠塗は「ソウルレッドクリスタルメタリック」と「マシーングレープレミアムメタリック」の2色から選べます。その他のボディカラーも魅力的ですので、ぜひ見比べてみてください。
ロードスターは車好きから支持されてきた魅力的な車種です。旧モデルにも魅力があふれています。購入を検討している場合は、ぜひ中古車も選択肢に入れてみてください。在庫が豊富なネクステージであれば気に入った一台が見付かるでしょう。
■この記事の執筆者
小波津健吾
高山自動車短期大学を卒業とともに国家2級整備士資格を取得。その後、整備士として実務経験を積み重ね自動車検査員資格を取り、民間工場で検査員として従事した経歴を持つ。現在はメカニックや検査員の知識と経験を活かし、主に車系のメディアで執筆している。