カーリース中に車の名義変更はできるの？買取できる契約の種類や注意点も解説
カーリースは、毎月決まった額の支払いを行うことで新車に乗ることができるサービスです。マイカーのように使用することができますが、車の所有者はリース会社となっているため名義変更や売却、買取などに制限が課されます。
そのため、契約後に名義変更や買取をしたいと考えた場合、それらが可能なのか気になる方も多いのではないでしょうか。この記事では、名義変更や買取について解説していきます。併せてカーリースのメリットやデメリット、契約の種類や注意点もご紹介しますので参考にしてください。
※目次※
3.リース車のデメリットとは？名義変更や買取以外になにがあるの？
4.名義変更や買取の他にリース車の利用で注意しておきたいこと
・カーリースを契約した時は車検証に記載される所有者がリース会社となるため、名義変更や買取ができるのかをご紹介します。
・カーリースは毎月の支払いが一定額であるというメリットがある反面、その他のメリットや名義変更、買取以外のデメリット、注意点をご紹介します。
・オープンエンド契約でリース車の買取後に売却する際は中古車専門店のネクステージへご相談ください。
リース中に車の名義変更や買取することは可能？
カーリースは、乗りたいと思った新車を毎月一定の金額を支払うことで乗ることができるサービスです。
マイカーのように乗ることができますが、契約後に名義を変更したい、気に入ったので買取をしたいと考えた場合、リース中だとどちらも行うことができません。この項目では、変更や買取ができない理由を解説していきます。
併せて例外として認められるケースもあることなどをご紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
車のリース中は名義変更も買取もできない
名義変更とは、車の所有者を変更する際に行わなくてはならない手続きです。正式には「移転登録」と言います。名義を変更していない場合、廃車にすることや売却する、人に譲るということができません。
基本的には所有者自身が行う手続きとなり、その主なケースは以下の通りです。
・販売店で中古車を購入または買取を行う
・家族や知人から車を譲り受ける
・ネットオークションで自動車を購入する
車検証には所有者と使用者の名義がそれぞれ記載されており、どちらも自身の名義になっていなければなりません。
しかし、カーリースの場合は所有者が「リース会社」、使用者が「契約者」と記載されています。契約者は車を所有することができず、使用する権利のみを得ている状態です。
使用者としてマイカーのように乗ることができますが、リース期間中は名義変更や買取ができません。
名義変更は買取を行う必要がある
名義変更を行いたい場合は、リースしている車の買取を行わなくてはなりません。その理由は、ローンを完済した場合とリース契約が終了した時の所有権が異なるからです。
ローンを組んで車を購入した場合、支払いを行っている期間の所有権はディーラーやローン会社となっていることがあります。
この場合は残りのローンを完済することで名義を自身に変更することができるため、最終的に所有権を得ることが可能です。カーリースの場合、完済しても所有権を自身の名義にすることができません。
契約中の買取は行えませんが、契約の内容によっては契約が終わった時点で返却や買取ができることがあります。リース会社により異なりますが、契約の延長や新車へ乗り換え、買取、返却のいずれかを選ぶことが可能です。
名義変更が可能な例外もある
基本的にリース期間内に名義変更を行うことはできません。しかし、使用者のみの名義変更が例外的に認められることがあります。結婚などの事情により、法的に姓が変わった場合などは使用者の名義を変更することが可能です。
その際、旧姓と新姓が記載されている公的書類などが必要になることがあります。リース会社により方法が異なるため、事前に確認し手続きを行いましょう。
また、カーリースは中途解約ができないことから買取が行える所有者の変更はできないので注意しておきましょう。
リース車は名義変更や買取ができないがメリットはある
リース車の所有権はリース会社が持っているため、リース中の買取や名義変更を行うことができません。では、カーリースにはどのようなメリットがあるのでしょうか。
メリットとして挙げられるのは毎月決まった金額、自分が乗りたい新車に乗れるという点です。そのほかにどのようなメリットがあるのかを詳しく解説していきますので、参考にしてください。
頭金など実費がなくても乗れる
車を購入するとなれば、本体価格の頭金や税金などさまざまな初期費用がかかります。考えていたよりも金額が多くなってしまうなど、手元にまとまったお金がなくては購入が難しくなることもあるでしょう。
しかし、カーリースでは頭金や初期費用を用意することなく、毎月一定の額を支払うことで新車に乗ることができます。
毎月の金額には残価を引いた本体価格や各種税金、保険料、登録費用などの金額が全て含まれているため、まとまったお金を用意せずに済むことがメリットです。
メンテナンスの手間が省ける
車を維持していくにあたり、車検や法定12ヶ月点検、6ヶ月点検など定期的なメンテナンスが必要です。自分で車検や点検を受ける場合、その都度費用を用意しなくてはなりません。
また、手続きも自分で行うため費用だけでなく手間もかかります。しかし、カーリースであれば毎月の支払いに車検費用・点検費用を含んだプランや、消耗品であるオイルやタイヤ、バッテリーなどの交換費用も含まれるプランを選ぶことが可能です。
費用を用意しなくてもリース会社に車を持っていくだけで車検や点検、消耗品の交換を受けることができ、費用や手間を省くことができるというメリットがあります。メンテナンスを行う時期にリース会社からお知らせがくるため車検を受け忘れるという失敗がありません。
リース車のデメリットとは？名義変更や買取以外になにがあるの？
大きな出費の必要がなく毎月一定額の支払いで済むことがカーリースの魅力ですが、メリットばかりではなくデメリットもあります。よく理解した上で検討しましょう。
リース中の名義変更や買取ができないことについて前述でご紹介しましたが、そのほかにもデメリットをいくつかピックアップします。
金利が高く支払総額が多い
カーリースは各税金や自賠責保険料、手数料など、車を維持していくために必要な費用が毎月の支払いに含まれています。プランによってはメンテナンス費用を含んだ月額になっていることもあるでしょう。
支払いが一定額になることからまとまった出費がないことがメリットと言えます。
しかし、毎月の支払いに含まれている本体価格や諸経費、数回分車検代、メンテナンス代、数年分の自動車税、自賠責保険料に対し金利が決まるため、最終的に支払い総額がマイカーローンより多くなってしまうことがデメリットです。
カーリースの金利は銀行系のマイカーローンよりも利率が高いことが多く、リース期間が長期間になるほど金利がかかるため総額が高くなることが考えられるでしょう。
リース代の他に残価の支払がある
リース契約タイプは、残価設定をし毎月の支払いを抑えるもの、リース代が高くなるものの残価が0円となり車両代を完済できるものに分けられます。
前者で契約した場合、リース代に加え契約終了の際に残価の支払いをしなくてはならないことがデメリットのひとつです。毎月の支払いを抑えようと残価を高くしてしまうと差額を多く支払う必要が出てくるため、よく考えて設定しておくといいでしょう。
また、中途解約は基本的にできないものの全損事故や盗難にあった場合などに解約が認められます。その際は、リース総額から今まで支払いをした金額を引いたものを解約金として一括で支払わなくてはなりません。
最終的な走行距離に条件がある
カーリースの難点は契約時に走行距離が決まっていることです。リース会社やプランによっても異なりますが、平均で500kmから2,000kmと制限されています。
走行距離が決まっている理由は、最初に決めた残価設定よりも車の価値が下がらないようにするためです。
そのため、契約終了後に走行距離が超えていると1km毎に超えた分の料金を追加で支払わなくてはなりません。1kmあたりの料金は、リース会社により異なるので事前に確認しておくといいでしょう。
車の状態にも条件がある
リース車は、基本的に契約が終わると返却をしなくてはなりません。その際、車の原状回復をしておく必要があります。そのため、自分で修復できないような「車高を低くする」「マフラーを変える」などの過度なドレスアップや改造は行わない方がいいでしょう。
また、車に乗っていると傷がついてしまうことも考えられます。小さな傷でもどのようにしてついたのか、原因と現状をリース会社に伝えることが義務です。契約者の不注意でついた傷は契約者が全額負担して修理をしなくてはなりません。
事故などにより大きな傷を付けてしまった場合や何度も修理を行った場合など、設定した残価に満たないことが多くあります。そのため、契約終了後に残価の差額分を支払うというペナルティがあることを理解しておきましょう。
名義変更や買取の他にリース車の利用で注意しておきたいこと
リース車を契約者以外の人が運転をしてもいいのか不安に思う方もいるでしょう。基本的に契約者以外でも運転することはできます。しかし、保険の内容などは注意しておかなくてはなりません。
この項目では契約者以外の方が運転をする場合、どのようなことに注意しておくといいのかをご紹介しますので参考にしてください。
契約者以外の運転は保険も確認する
リース車であっても車を購入した時と同様に、契約者以外の方でも運転をすることができます。例えば契約者が夫の場合、妻や子供が運転することが可能です。
また、家族以外でも友人に運転を代わってもらうこともできます。しかし、契約者が使用者であることから、他人が主となって運転するということは認められないので注意しておきましょう。
また、車の保険についても注意しておく必要があるため、次の項目でご紹介します。
任意保険は使用者が用意
任意保険は車を購入した時と同様に契約者が用意しなくてはなりません。上記で説明した通り、契約者以外の方でもリース車の運転をすることができます。しかし、事故を起こした場合、保険の適用範囲外であると補償してもらえないことがあるため注意が必要です。
そのため、任意保険の年齢条件を運転する人の年齢が一番若い人に合わせて設定しておくといいでしょう。また、適用範囲を限定し『本人・配偶者限定特約』などにしておくことで、保険料が安くなることも考えられます。
このことから、任意保険の適用範囲を確認し必要があれば範囲を広げる、限定特約を付けるなどリスクを減らせるようにしておきましょう。
リース車を名義変更して買取できる契約もあるの？
リース車を買取したい場合は、契約終了時に買取ができるタイプの契約をしなくてはなりません。自動車リース会社によって契約のタイプが異なるため、事前に買取ができる契約があるのか確認しておきましょう。
契約タイプにはクローズエンドとオープンエンドがあり、オープンエンド契約にすることで名義変更を行い買取ができるようになります。この項目では、クローズエンドとオープンエンドとはどういった契約内容なのかご紹介しますので参考にしてください。
クローズドエンドの契約は買取ができない
クローズドエンドとは、リース会社が設定した残価をもとに毎月の支払い金額が決まりますが、残価は契約者には提示されません。また、リース会社の判断で残価が設定されるため月々の支払いは高めとなります。
契約者に提示されない代わりに残価精算のリスクはリース会社が負うため、契約終了後に支払う残価を気にする必要がないことがメリットです。
契約終了後に価値が下がってしまっても、契約者が追加料金を支払うことはありません。反対に、残価が高くなった場合は差額を現金で受け取る、次のリース車に使える割引券などして受け取るなど、方法はリース会社により異なります。
残価のリスクが少なくメリットのあるクローズドエンド契約ですが、契約終了後には買取を行うことができません。
リース車を返却するか契約の延長を行い再度リースして乗るという選択肢に限られます。この契約方法はあまり距離を乗らない、初期費用が用意できない、メンテナンスなどの手続きが面倒という方に向ているでしょう。
オープンエンドなら車を買取し売却が可能になる
オープンエンドは、残価の設定を行い毎月の支払い額を軽減し最終的には買取を行うか、次のリース車に乗換えを行うかを選ぶことができる契約タイプです。
契約終了後には車の現状や中古車市場での価値などを参考にし査定が行われ、設定していた残価よりも低い場合は差額の支払いを行わなくてはなりません。
そのため、残価を高く設定してしまうと精算時に支払いが高くなることもあるため注意しておきましょう。
名義変更を行い買取ができる契約タイプであることから、買取後に中古車買取を行っているお店などへ売却をすることが可能です。
中古車専門店のネクステージなら査定額保証がある！
リース車の契約が終了した際に、走行距離を気にせず所有権が自分になる車が欲しいと考える方も少なくないでしょう。リース車の名義変更を行い買取をした後に売却し、中古車の購入をするという選択肢もあります。
買取をした車を高く売り、質の良い中古車を購入したいと考えた時に中古車専門店のネクステージをご利用ください。
ネクステージは全国に販売店を持っていることで在庫数が多く、良質な車ばかりを取り扱っています。また高価買取にも力を入れており、全国の店舗で在庫を共有しているため中間マージン要らず、高く買取することが可能です。
査定額保証も設けており、査定額が間違っていても契約後の変更がなく安心して買取を行っていただけます。
まとめ
リース中の車は、基本的に名義変更や買取を行うことができません。しかし、買取を行うことができるオープンエンドを選ぶことで契約終了後に名義変更を行い、その後売却することができます。リース会社によって契約形態が異なるため、事前に内容を確認しておくことが大切です。
ネクステージでは買取にも力をいれており、ホームページにて多くの買取実績を掲載しています。名義変更をして買取を行ったリース車を販売したいとお考えの方は、ぜひネクステージへご相談ください。
