iQ(トヨタ)はAセグメントクラスのコンパクトカー!魅力をチェックしよう
コンパクトカーのメリットのひとつは取り回しの良さです。前輪と後輪の幅が狭く、狭い路地や駐車場などの運転でもストレスを感じにくい点が魅力です。
街乗り専用の車やセカンドカーとして、コンパクトカーの購入を検討している方もいるのではないでしょうか。
トヨタが販売していたiQは、マイクロタイプのコンパクトカーです。軽自動車よりも短い全長ながらも、快適な車内空間が備わった車として人気を集めました。そこでこの記事では、iQの特徴や基本スペックについて紹介します。
<目次>
・iQはトヨタが販売していたマイクロタイプのコンパクトカー。2,985mmの全長ながらも大人4人の乗車にも対応する
・iQの魅力は収納性やデザイン性に優れたインテリア。パワートレインは1.0Lと1.3Lのガソリンエンジンを設定
・取扱台数が豊富な中古車販売店でiQの中古車を探してみよう
iQはトヨタが誇るマイクロプレミアムカー
iQが発売されたのは2008年です。個性、革新、知性、品質などを意味する英単語の頭文字を組み合わせた車名を採用しており、新しいマイクロタイプのコンパクトカーの先駆けになることを目指して販売されました。
iQは発売前から大きな注目を集めており、登場時には数々の賞を受賞しています。ここでは、iQ誕生までの経緯や功績について紹介します。
Aセグメントクラスの中でも群を抜くミニマム
iQが初めて表舞台に登場したのは、1997年に9月にドイツで開催されたフランクフルトモーターショーです。コンパクトなボディを特徴とした都市交通コンセプトカーとして注目を集めました。
iQはAセグメントに属する乗用車です。ただし、全長は2,985mmとなっており、1998年に施行された軽自動車の規格よりも短い設計になっています。
乗車定員は4人です。コンパクトながらも大人4人、または大人3人と子ども1人が乗車できる乗用車として販売しました。
日本カー・オブ・ザ・イヤーを受賞
コンパクトカーの概念を変えたiQは、国内から高い評価を受けます。2008年に11月には、公益財団法人日本産業デザイン振興会が主催する2008年度グッドデザイン賞において、グッドデザイン大賞を受賞しました。環境性能と走行性能の両立や優れたデザインなどが評価の理由となっています。
また同年には、第29回日本カー・オブ・ザ・イヤーにも選出されました。パッケージングやデザインに加えて、優れた安全性についても高い評価を得ています。
iQの歴史を見ていこう
iQが販売されたのは2008年~2016年です。発売されたモデルは1代のみでしたが、定期的な改良が図られました。
発売時では3つのグレード構成でしたが、パワートレインの追加やスポーツモデルの登場などにより、グレードのバリエーションが増えます。また、2014年には特別仕様車が登場しました。ここでは、iQの歴史について紹介します。
2008年11月:iQを発売
iQが発売されたのは2008年11月です。従来のサイズの概念を打破したマイクロプレミアムカーとして発売されました。
iQは専用のプラットフォームを採用しており、コンパクトなサイズに4人乗車を可能にしたパッケージを実現させています。先進の安全性能が備わっており、車内には9つのエアバッグが搭載されています。
発売時のグレード構成は100X、100G、レザーパッケージの3つです。全てのグレードで1.0Lのガソリンエンジンが採用されました。
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2009年8月:1.3Lモデルを設定
発売から1年が経過した2009年には、パワートレインの見直しが図られます。8月に実施された一部改良では、新たに1.3Lガソリンエンジン搭載モデルが加わりました。
吸気と排気のバルブタイミングを最適化する「Dual VVT-i」という機構を採用したエンジンを搭載しており、滑らかな加速や低中速域での豊かなトルクを実現しています。
1.3Lエンジン搭載モデルのグレードは2つです。加えて、アクセントカラーの専用加飾を施した5つの特別仕様車も登場しました。
2012年7月:GRMNモデルを発売
2012年にはiQのスポーツチューニングモデルが登場します。トヨタのスポーツブランドである「GAZOO Racing」が手掛けたiQ GRMNスーパーチャージャーを100台限定で発売しました。
コンセプトは「見る者・乗る者をトリコにする、スパイスの効いたマイクロレーサー」です。スーパーチャージャーを搭載した高性能のエンジン、専用チューニングを施したサスペンション、シャープなボディラインなどのアレンジを加えています。また、インテリアにもこだわっており、専用のスポーツシートやメーターなどが装備されました。
2014年5月:最後の特別仕様車を販売
2014年5月には、新ネッツ誕生10周年を記念した特別仕様車を発売します。7速シーケンシャルシフトマチックの1300Gレザーパッケージ・グランブルー、6速マニュアルの1300GMTレザーパッケージ・グランブルーの発売を発表しました。
特別仕様車の特徴はブルーにこだわったデザインです。ボディカラーは、ブルーを組み合わせたツートーンになっています。インテリアでは、ブルーのステッチが施されたステアリングホイールやシフトノブなどが採用されました。
iQの5つの魅力を確かめておこう
iQの特徴のひとつはコンパクトなボディサイズです。取り扱いに優れており、都市部での通勤や買い物などでの移動手段として重宝します。
加えて、安定感を意識したエクステリアデザイン、機能性に優れたインテリア、先進の技術を搭載した安全性能などの特徴も備わっています。ここでは、2014年4月の発売モデルを基にしてiQの魅力を見ていきましょう。
6つのテクノロジーを取り入れたパッケージング
エクステリアでは、巻き貝や波紋などを基に造られた数理モデルが採用されました。自然界の造形美を生かした面や線などを積極的に取り入れています。
大きく重厚なフロントマスクや15インチの大径タイヤをカバーするホイールアーチなどを採用しており、安定感を与えるデザインが特徴です。
2014年5月発売モデルでのボディカラーは全部で9色です。通常のカラーは8色、メーカーオプションとして、ホワイトパールクリスタルシャインが設定されています。
優れた収納力で快適な車内を演出
センタークラスターには、海中を優雅に舞うマンタをイメージした三角形のデザインが採用されました。一部のグレードではシフトノブやステアリングホイールに本革を使用しており、上質なイメージを与えています。
車内はコンパクトながらも収納性に優れています。ドアポケット、ボトルホルダー、コンソールトレイ、デッキボックスなどを搭載しており、アイテムの整理整頓が可能です。リアシートの足元にはゆとりスペースが設けられており、ゆったりとくつろげます。
環境に配慮した低燃費走行を実現
iQは軽量ボディ、空力性能、コンパクトなエンジンを採用しており、優れた燃費性能を実現させました。2014年発売モデルの燃料消費率は以下の通りです。
グレード |
燃料消費率(JC08モード) |
100X 2シーター |
20.8km/L |
100X |
20.8km/L |
100G |
20.8km/L |
130G Xパッケージ |
20.8km/L |
130G MT |
21.2km/L |
130G |
20.8km/L |
130G MTレザーパッケージ |
21.2km/L |
130G レザーパッケージ |
20.8km/L |
(参考:『iQ(トヨタ)の燃費情報』)
IQにはエコドライブモードスイッチが搭載されており、空調とアクセル操作による機動力の制御に対応しています。また、エコドライブインジケーターも搭載しており、目視によるエコ運転のチェックが可能です。
ドライバーや乗員を守る安全装備を搭載
iQは運転席や助手席をはじめ、全部で9つのエアバッグを搭載しています。サイドやリアには、カーテンシールドエアバッグが標準搭載です。
ボディには衝突安全ボディのGOAが採用されました。対向車による強い衝撃を受けたときでも、エネルギーを分散しながらキャビンの変形を最小限に抑えます。
フロントボディには歩行者傷害軽減ボディが採用されました。歩行者と接触した場合でも、頭部や脚部へのダメージの緩和が可能です。対人事故による被害を最小限に抑えられます。
コンパクトながらハイパワーのエンジンを搭載
iQのパワートレインは、1.0Lガソリンエンジンと1.3Lガソリンエンジンの2種類です。1.0Lガソリンエンジンは、街中の走行での使用頻度が高い低中速域でのトルクが充実しています。スムーズな走行と低燃費走行の両立を実現させました。
1.3Lガソリンエンジンの特徴はパワフルな走りです。低中速域のトルクに加えて高速域での出力向上を両立させました。
iQはスマートストップ機能を搭載しており、自動でのアイドリングストップが可能です。エコオフスイッチも搭載しており、すぐに発進したいときにはアイドリングストップ機能をオフにできます。
iQの基本スペックをパワートレイン別にチェック
2014年4月発売モデルで設定されたグレードは全部で8つです。2014年5月には2つの特別仕様車が加わりました。iQは複数のグレードを用意しており、グレードによって搭載している装備や機能が異なります。
iQの購入計画を立てている方は、グレードによる違いを確かめておきましょう。ここでは、パワートレイン別にiQのグレードを紹介します。
1.0Lエンジン搭載モデル
1.0Lガソリンエンジン搭載モデルのグレード構成は、100Xと100Gです。100Xには2シーターモデルが設定されています。
100Xと100Gの違いのひとつはインテリアです。100Xのステアリングホイールはウレタン製ですが、100Gは本革が使われています。また、100Xのシート表皮はファブリック素材ですが、100Gにはレザーが採用されました。
100Xの2シーターモデルは乗車定員が2人です。リアシートがラゲッジスペースに変更されています。
サイズ(全長×全幅×全高) |
2,985mm×1,680mm×1,500mm |
総排気量 |
0.996L |
最高出力 |
50kW |
最大トルク |
90N・m |
1.3Lエンジン搭載モデル
1.0Lガソリンエンジン搭載モデルのグレード構成は130Gと130MTです。130GにはXパッケージとレザーパッケージ、130MTにはレザーパッケージが設定されています。
特別仕様車の130Gレザーパッケージ・グランブルーと130GMTレザーパッケージ・グランブルーは、130Gと130MTがベースです。
Xパッケージはウレタンやファブリック素材を使用していますが、レザーパッケージには本革やレザーが使われています。
サイズ(全長×全幅×全高) |
3,000mm×1,680mm×1,500mm |
総排気量 |
1.329L |
最高出力 |
69kW |
最大トルク |
118N・m |
iQはいくらで売買されている?
iQは2016年4月に販売終了しており、中古車でのみ購入可能です。新車とは異なり、中古車は車両ごとに販売価格が異なるという特徴があります。
予算に合った車選びをするためにも、iQの購入を検討している方は事前に価格帯をチェックしておきましょう。ここでは、ネクステージでのiQの中古車販売価格や買取相場を紹介します。
iQの中古車販売価格
2023年9月時点におけるiQの中古車販売価格は29万9,000円~99万9,000円です。新車販売価格では120万円以上したiQですが、現在では100万円以下で手に入れられます。パワートレイン別の中古車販売価格は以下の通りです。
|
中古車販売価格 |
1.0Lガソリンエンジン搭載モデル |
29万9,000円~59万9,000円 |
1.3Lガソリンエンジン搭載モデル |
39万9,000円~99万9,000円 |
(参考:『iQ(トヨタ)の中古車一覧』)
中古車購入では、車両本体価格に加えて諸費用が発生します。主な諸費用は税金、自賠責保険料、登録に伴う費用などです。車選びをする際には、支払総額を確かめておきましょう。
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iQの買取相場
2023年9月時点におけるiQの買取相場は3万9,000円~222万1,000円です。買取価格は年式、走行距離、車両のコンディションなどの要素で変動しますが、iQなら100万円以上の高価買取を期待できるでしょう。ネクステージでの過去の買取実績は以下の通りです。
グレード |
年式 |
走行距離 |
買取価格 |
100G |
2014年式 |
4万3,885km |
37万7,000円 |
130G |
2013年式 |
4万2,421km |
77万6,000円 |
100G |
2013年式 |
9万5,768km |
11万1,000円 |
GRMNスーパーチャージャー |
2012年式 |
12万4,471km |
222万1,000円 |
100X 2シーター |
2012年式 |
8km |
38万3,000円 |
130Gゴーレザーパッケージ |
2011年式 |
3万7,623km |
32万1,000円 |
まとめ
iQは軽自動車の規格よりも全長が短いコンパクトカーとして注目を集めました。優れた安全性能や走行性能が備わっており、市街地の走行をはじめ、あらゆるシーンで利用できます。
中古車の流通が少ない中古車は、Web検索を使えば自宅で探すことが可能です。中古車市場は時期によって在庫状況が変化するため、小まめにチェックしてみましょう。
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いかがでしたか。今回の記事が中古車購入を検討しているあなたの参考になれば幸いです。
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