車買い替え時の手続きと必要な書類について
これから車を買い替えたいと検討している人もいるのではないでしょうか。新しい車へと乗り換えるためには、名義変更から始まり、さまざまな手続きをしなければいけません。また、用意すべき必要書類も多く、何をすべきか混乱している人も少なからずいるはずです。
しかし、しっかりと手順や必要なことを押さえておかなければ、知らず知らずのうちに損をすることもあります。後で大変な思いをしないためにも、車買い替え時の手続きと必要な書類について詳しく解説していきます。
※目次※
・車を売るなら、買取金額やサービスの観点から全国展開している買い取り専門店が安心
・時間をかけて取得した書類が無効にならないよう登録内容や有効期限に注意し、もしも書類を紛失してしまったら再発行や代替書類の準備を
・買い替えに備えて保証書・整備手帳・取扱説明書といった付属品は大切に保管しよう
車買い替え時の手続き
車を買い替えるタイミングは人それぞれですが、そのときに何をすれば良いのかが分からないという人もいるのではないでしょうか。また、せっかくならお得に賢く買換えをしたいという思いも強いかもしれません。スムーズに手続きを済ませることで損をする可能性も低くなっていきます。車買い替え時にしなければいけない手続きについて、順番にご紹介します。
1.購入したい車をリサーチする
買い替えの準備を始めるにあたって、次はどの車に乗ろうかと考えるのは楽しい時間でもあります。
用途や目的からどんなタイプの車が必要なのかをじっくりと検討してみてください。車を買い替えるタイミングは人それぞれですが、なかにはライフスタイルの変化が影響している人も少なくありません。特に子どもが生まれるのであれば、オムツ交換がしやすいように車内のスペースを広くするだけでなく、乗り降りがしやすいように電動スライドドアなどがあると非常に便利です。
また、車種ごとにオプションなど装備品が違ってくるため、「どうしてもこの装備だけは欲しい」というものがあれば先にリストアップしておくことで検討しやすくなります。
2.中古車を買い取ってもらう業者を決める
新しい車が欲しいからと、思い立ったらすぐにお店へ駆け込むのは、あまりおすすめできません。お得な買い替えをするためには、「どこで購入すべきなのか」についてしっかりと考えてみてください。特に中古車を購入するのであれば、お店選びは重要です。
お得に購入できることはもちろんですが、アフターサービスなども充実しているところを選ぶと、その後の対応も楽になります。また、修復歴車がある車は故障するリスクも高く、修理代が高くついてしまいます。
そのため、修復歴車をほとんど扱っておらず、点検などのサービスがしっかりと受けられる業者を選ぶようにしましょう。その観点から考えると、全国展開しているチェーンの中古車販売店は安心です。
3.業者に見積もりを出してもらう
売るお店や売却するお店が決まったら、見積もりを出してもらってください。特にいま乗っている車を売却するのであれば、どれくらいの価値があるのかを知っておくことは重要です。愛車を手放すことで得られる金額が把握できれば、新しく購入したい車の予算も立てやすくなります。
では、なぜこのタイミングなのかというと、新車を購入するためにディーラーへ出向くと、担当者から下取りの話を持ち掛けられます。いま乗っている車の価値が分からなければ、下取り金額が高いのか安いのかを判別することができません。
そして、そのまま担当者の話に流されてしまう人も少なくないからです。買取専門店で査定をしてもらった方が高額に売ることができることも多いため、実際に査定を受けて見積もりを出してもらいましょう。
4.ローンの残債を確認する
車を買い替えようと検討する際に、注意しておきたいのがローン残債の有無です。これまでローンを組んでいたのであれば、払い終えているかどうかを確認してみてください。ローンが残っている場合でも、そのことを買取専門店に伝えることで、買取金額からローン残債を一括で返済してくれます。そして、残った金額で新しい車の購入資金に充てられるという仕組みです。
では、買取金額でローン残債を返済できなければどうなるのでしょうか。基本的には残り金額を一括で支払わなければいけませんが、業者によっては新しい車にローンを上乗せできるサービスを提供しているところもあります。ネクステージでも、オリコの「ツインリセットローン」という商品に申し込むことで、新規購入車両代金と一括でローン契約に組み換えが可能です。
5.購入、売却に必要な書類を揃える
購入したい車やいままで乗っていた車の売却先が決まったのであれば、残るは価格を交渉して、契約をするだけで完了です。その際、事前に必要な書類を準備しておくと、買い替えの手続きをスムーズに進めることができます。しっかりと段取りをしていないと、なかなか契約ができずに納車が遅れてしまうこともあるため、早めに準備しておくことをおすすめします。
また、車の売買に必要な書類を用意していることを交渉の場で匂わせておくと、買取専門店の担当者にも本気度を伝えることが可能です。とは言っても、印鑑登録証明書は交付されてから3ヶ月以内のものなど期限が指定されているものもあります。期限が切れてしまうと再交付しなければいけないことになるため、スケジュールも考慮しておきましょう。
6.購入、売却をおこなう
すべての書類や手続きが完了したら、購入と売却を行ってください。ここで注意しておきたいことが、購入と売却を別々の店舗で行った場合です。事前に伝えていればどちらかのタイミングに合わせてくれることもありますが、基本的には業者側のタイミングで手続きが進むので、売却が早々と完了してしまい、納車までに時間がかかることもあります。
普段から仕事などで車中心の生活を送っている人であれば、不便に感じてしまうことでしょう。このような事態を避けるためにも、新しい車がいつ納車されるのかを確認しておいてください。また、購入と売却を同じ店舗で行えば、どちらかのタイミングに合わせて手続きを進めてくれるので安心です。
7.保険、自動車税の手続きをおこなう
車の買い替えを行ったら、保険の対象車も変更しなければいけません。自動車保険とは、契約している人ではなく「車両」そのものにつけられています。そのため、車両入れ替えの手続きをしなければ、新しい車で事故を起こしても補償が受けられなくなります。
手続き自体は簡単で、車検証もしくは車検証のコピーを用意して、車を所有してから30日以内に保険会社へ電話連絡するだけで完了です。手続きを忘れないためにも、車検証が発行されたらすぐに行いましょう。
また、車の売却には自動車税納税証明書が必要です。もしも、自動車税を払い忘れていれば、名義変更をすることができません。さらに、滞納すると遅延金も請求されることになるため、支払い忘れているのであれば、早急に自動車税の納付を済ませてください。
8.名義変更をおこなう
車を売却したり、新しい車を購入したりする場合は、名義変更(車の移転登録)をしなければいけません。名義変更とは、車の所有者を変える手続きのことです。とは言っても、ほとんどの場合は買取り専門店などが代行して手続きをしてくれるので、必要な書類を用意して、あとはお任せしてしまって大丈夫です。
ネクステージでも、車の売却や新しい車の購入の際に必要な名義変更の手続きを代行しており、手続きが完了次第「名義変更通知書」を発行しています。
車買い替え時に必要になる書類
中古車の購入や売却をするときは、いくつかの必要書類を用意しておかなければいけません。また、それぞれの手続きで必要となる書類に若干の違いがあります。どのタイミングでどのような書類を用意すれば良いのかは、店舗の担当者が教えてくれるでしょう。それでもスムーズに手続きを済ませるために、以下でご紹介する書類を事前に用意しておくことをおすすめします。
車の購入時に必要な書類
車の購入時に必要な書類は以下の通りです。
- 車検証
- 自賠責保険証明書
- 印鑑
- 印鑑登録証明書
- 委任状
また、上記に記載した書類以外にも、車庫証明書を取得しなければいけません。ただし、軽自動車など住んでいる地域によっては車庫証明書が不要なところもあります。無駄な手続きをしなくても良いように、お近くの警察署の公式サイトなどで確認しておきましょう。
車庫証明書取得のために必要な書類は以下の通りです。
- 自動車保管場所証明申請書
- 保管場所の所在図・配置図
- 保管場所使用権原疎明書面(自認書)
これらの書類に必要事項を記入後、お近くの警察署に提出します。その後、数日以内に車庫証明書が発行されるため、再度警察署まで出向いて窓口で受け取ってください。ただし、車庫証明書は平日しか申請できないので、注意が必要です。
車庫証明書は販売店に取得代行してもらうこともできますが、自分で行うと費用が安く済みます。近くの警察署で手続きを行うだけなので、時間に余裕がある人は試してみましょう。
車の売却時に必要な書類
車の売却時に必要な書類は以下の通りです。
【売却に必要な書類】
- 車検証
- 自賠責保険証明書
- 自動車税納税証明書
- 印鑑
- 印鑑登録証明書
- リサイクル券
- 振込口座情報
- 譲渡証明書
- 委任状
すべての書類を自分で用意する必要はなく、委任状や譲渡証明書などは店舗側が準備していることがほとんどです。また、普通自動車か軽自動車によっても若干異なり、軽自動車なら印鑑登録証明書は必要ありません。そのため、印鑑も実印ではなく、認印で問題ありません。
車検証に記載されている住所と印鑑登録証明書に記載されている住所が異なる場合は、別の書類も必要になります。たとえば、住所変更が1回であれば住民票、住所変更が2回以上なら戸籍の附票または住民票の除票、結婚などで名字が変わっているなら戸籍謄本をそれぞれ用意してください。
印鑑証明を提出する際の注意点
車の買い替えの際には、行政から発行される印鑑証明書が必要となります。印鑑証明書は書類に押す実印が本人と紐づけられていることを証明するための書類で、書類発行者の氏名・住所・出生日などが記載されています。
ここでは、印鑑証明書を提出する時の注意点について解説いたします。場合によっては印鑑証明書を用意しても無効となるケースもありますので、事前にこちらでご確認ください。
有効期限が迫っているものは使用できない場合がある
印鑑証明書には有効期限があります。車の名義変更に必要となる印鑑証明書は発行後から3ヶ月以内のものと定められており、この期間を経過すると再取得が必要です。また、有効期限が間近に迫っている印鑑証明書も使用できない場合があります。
車の買い取り店では売り出しの関係上、売却時点から翌月末まで有効な印鑑証明書が求められることが多いので、再取得の手間を省くためにも書類期限は余裕をもって見ておきましょう。
引越しをしたら新たに印鑑登録が必要となる
印鑑証明書には住所の情報も含まれるため、引っ越しをした場合は改めて印鑑登録が必要となります。引っ越し前の古い住所が記載されている印鑑証明書は使用できませんのでご注意ください。
実印を登録することができる数は、1人につき1個までです。そのため、引っ越し後は必ず再登録が必要となります。一辺が8ミリから25ミリの正方形に収まるものであれば高価な印鑑である必要はありません。引っ越し後は印鑑登録を忘れないようにしてください。
実印を紛失したら再登録が必要となる
有効期限や住所登録に問題がなくても、要の実印を紛失してしまっては効力がありません。別の印鑑を実印と認めてもらうためには改めて再登録が必要となります。実印を紛失してしまったら、管轄の役場や登記所で改印届を出し、代替の印鑑を再登録してください。
また、実印を紛失した際にはあわせて警察に紛失届と盗難届を提出することも忘れないようにしましょう。万が一、実印を第三者に悪用された場合、非常に高いリスクを背負うことになります。改印届も可能な限り速やかに行いましょう。
車の購入方法や下取り車の有無によって必要な枚数が異なる
車の購入の際に必要となる印鑑証明書の枚数は、ケースによって異なります。下取り・買い取りなしに現金で購入する場合は1通で済みますが、下取り・買い取りがある場合は4枚の印鑑証明書が必要です。
ローンで車を購入する場合はまた事情が異なり、下取り・買い取りありで購入する時に3枚の印鑑証明書が必要です。ご自分の購入方法では何枚書類が必要なのか不安な時は、ディーラーや 下取り店であらかじめご確認ください。
軽自動車の場合は提出する必要はない
普通車以上の規格の車を名義変更する際には印鑑証明書が必要となりますが、軽自動車の場合は不要です。軽自動車の売り渡しは、免許証のコピーや住民票の写しといった簡易的な本人確認書類で済ませられることがほとんどです。
もちろん印鑑証明書でも可ですが、手元に印鑑証明書がなくても軽自動車は売却できるということは覚えておきましょう。しかし、場合によっては例外もあるため、買い取り店に確認するのが確実です。
車庫証明書の取得方法を知っておこう
車庫証明書とは、購入した車の保管場所を明記した書類です。保管場所を申請し、確認をとってもらうことで発行されます。これがなければナンバープレートを交付してもらうことはできず、車を購入するうえで必ず必要となる書類です。こちらでは車庫証明書の取得に必要となる手順を解説いたしますので、しっかりとご確認ください。
警察署で必要書類をもらう
車庫証明書の取得に必要な申請書類は、車の保管場所となる駐車場のあるエリアを管轄する警察署で配布されています。申請書類は保管場所が自分の所有する土地か、賃貸の駐車場かで必要な書類が異なります。自分の土地を使用する場合は「保管場所使用権原疎明書面」、賃貸の場合は「保管場所使用承諾証明書」が必要です。
また、警察署によってはインターネットを使ってご自宅で申請書類をダウンロードすることができるところもありますので、ご希望の場合は各自の管轄の警察署にご確認ください。
書類に記入し、申請費用とともに提出する
自動車保管場所証明申請書を入手したら、必要事項を記入していきます。 申請書類にはあわせて記入見本も添付されていますので、この見本を参考に記入してください。
申請書類を記入するにあたって特に注意が必要なのが、車名を書く欄です。ここに記入するのは車のメーカー名であって、車種名ではありません。これとは別に車体の型式と指定番号を記入する欄もありますので、あらかじめ販売店に確認しておきましょう。申請費用は2,100~2,200円程度ですので、こちらもご用意ください。
警察署で完成書類を受け取る
車庫証明書は申請をして即時発行されるものではありません。通例では、実際に交付されるのは申請してから3~7日後となりますので、申請は余裕をもって行ってください。交付される書類を受け取る際は、印鑑と標章代として500~600円が必要です。印鑑は実印でなくても大丈夫です。
以上で車庫証明書の交付は完了です。車の登録には発行からおおむね1か月以内の車庫証明書が必要となります。発行からの期間には注意をして、車庫証明を取得しましょう。
車買い替え時にあるとよいものとは
車を買い取りに出す際になるべく用意しておくと良いものがあります。整備手帳や取扱説明書、スペアキーなどです。特に車の保証書・整備手帳・取扱説明書の3点は、保管しておくとプラス査定になるケースが多いです。これらは汚れがあると価値が下がりますので、普段から丁重に扱うようにしましょう。
保証書・整備手帳・取扱説明書は、基本的にはダッシュボード下にあるグローブボックス内に保管しておくのが無難です。紛失と汚れのどちらも防ぐことができ、必要な時にすぐに取り出せるのでおすすめの保管場所です。
また、車をカスタマイズした時に取り外した純正品も、取っておくと査定が有利になる場合があります。こちらも大切に保管しておきましょう。
必要書類を紛失してしまった際はどうする?
もしも車の買い換えに必要な書類を紛失してしまった場合は、再発行の申請を行いましょう。自賠責保険証を紛失してしまった場合は、保険会社に連絡すれば無料で再発行の手続きをしてもらえます。手続きの際には、本人確認のための書類が必要なので免許証などをご用意ください。
納税証明書がない場合は、各都道府県の税事務所で再発行が可能です。こちらも無料で行えます。車検証がない場合は陸運局が管轄で、再発行には手数料と書類の代金が必要です。
しかし、車のリサイクル券には再発行はありません。Web上から確認できる「自動車リサイクル料金の預託状況」を印刷したものが代替となりますので、こちらをご使用ください。「自動車リサイクル料金の預託状況」を確認するためには車体番号や登録ナンバーの入力が求められますので準備しておきましょう。
まとめ
車の買い替えをするためにはいくつかの手続きを済まさなければならず、面倒に感じてしまう人もいるかもしれません。それでも、車を「お得に」「賢く」乗り換えるためには、しっかりと手順や必要事項を押さえておく必要があります。知らず知らずのうちに損をしていたなんてことがないためにも、今回ご紹介した内容を整理してみてください。
また、ネクステージではお客さまが車の買い替えで混乱しないようしっかりとサポートしていますので、お気軽にご相談ください。