残債がある中古車を売る際に知っておきたい手順とポイント
新車・中古車を問わず、車の購入には大金を要するためローン支払いを選択する方も多いでしょう。しかし、数年後には再度買い替えを検討するケースもあり得ます。そういった場合に、ローンが残ったまま売却できるのか気になる方もいるのではないでしょうか。
そこでこの記事では、残債がある中古車の売却について解説していきます。名義変更手続きから売却までの手順やローンの返済方法、注意すべきポイントもピックアップしていますので、残債にお悩みの方は安心して売るためにも理解を深めておきましょう。
※目次※
・残債がある中古車を売る場合は、残債の金額と買取相場をきちんと把握してから売却するかどうかを決めよう
・ローンの返済には今ある資金の活用やローンの組み直しといった方法が選べるが、経済的な負担を少なくするためにしっかり計画を立てることが重要
・高額買取を狙うなら、売る前に車のコンディションを整えるのがおすすめ。残債に関する不安がある場合は、信頼できる買取業者に相談しよう
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残債がある中古車を売る際の手順
現在乗っている車の残債があるケースでも売却できる可能性があります。しかし、安易に売ると返済額の負担で後悔する事態につながりかねません。一括で完済できるかどうか、できない場合は残債をどのように返済するかも計画しておきましょう。残債がある中古車を売る際の手順について解説していきます。
残債の把握
残債があるまま中古車を売却するにあたって、具体的な金額の把握は重要です。ローン会社の多くは数か月に一度残債が明記された書類を送付するため、その内容を確認するのが簡単でしょう。
他にも月々の支払い金額と回数が明確であれば残債を算出できます。たとえば、3万円の60回払いは全体で180万円です。現在まで30回支払ったとすると、残りは90万円となります。さらに詳細な金額を知るためには、ローン会社に直接聞いてみるといいでしょう。
中古車の買取金額の把握
ローンが残っていても、中古車の買取金額が残債を上回れば完済が可能です。完済まで達しなくとも、残りを手元にある資金で支払えるのであれば売却も決断しやすくなるでしょう。
残債の金額が大きい場合は、買取金額でまかなうのが難しくなることもあるでしょう。中古車を売った後に残ったローンを無理なく返済できるか、新しい車の購入金額もふまえて計画を立てることが大切です。あまりにも残債が多いようであれば、もう少し支払いを進めて負担を減らしてから売却したほうがよいでしょう。
名義変更の手続き
クレジット契約にて車を購入した場合は、信販会社やディーラーなどが所有者となっているケースがあります。車の売却は所有者本人でなければ行えません。売却する際にローンを全額返済できるのなら、所有権解除の手続きを行って名義を変更しましょう。車の所有者は車検証（自動車検査証）に記載されています。
まずは車検証や自動車税納税証明書などを用意した上で信販会社に所有権解除の旨を伝えましょう。その後信販会社から名義変更に必要な書類（信販会社の印鑑証明書や委任状、譲渡証明書など）が送付されます。
自分で申請書や必要書類をもって運輸支局で申請することも可能ですが、一般的にはディーラーや中古車買取業者に手続きを委託する場合が多いでしょう。その場合は、売却者本人の実印を押印した委任状と印鑑登録証明書などがあわせて必要になります。
実際に売却
無事に所有権が自分へと移ったのち、実際の売却手続きへと進みます。残債があるなら返済方法についても把握しておきましょう。別の信販会社で新たにローンを契約することも可能ですが、利息が増える可能性もある点を理解することが大切です。
車の買い替えを考えている場合は、次の車のローンに上乗せするかたちで組み直す方法もあります。どのような選択肢があるかはディーラーや中古車販売店など店舗によって異なるため、希望の方法を選べるかどうかも相談しておきましょう。
中古車を売るためには残債を完済することが大事
車の価値は経年とともに下がるのが一般的なため、できるだけ早く売却して高額買取を目指したいと考える方が多いでしょう。しかし、ローンが残っている状態であれば無理なく完済できるよう計画することも重要です。
完済する方法には、資金の活用・新規のローン契約・ローンの組み直しの3つがあります。それぞれのメリット・デメリットを把握して最適な方法を選びましょう。
今ある資金で完済
支払い回数が残り少ない場合は、残債分を一括で返済する方が多いでしょう。中古車を売ったお金と手元にある資金を活用して完済する方法です。一括で完済すると利息が減るため、全体の金額が安くなるメリットがあります。
ただし、返済額が大きい場合は経済的に圧迫される可能性も考慮しなければなりません。次に乗りたい車のローンが支払えない、生活に影響が出るといった事態になっては元も子もないため、完済後に残る資金も計算しておくと安心です。
お金を借りて完済
残債分を今ある資金だけでまかなえない場合は、新たにローンを契約することで計画的な返済を続けられます。今後も継続的にお金を返さなければなりませんが、一度に大金を費やす必要がないため経済的な負担が少ない点がメリットです。
注意するべきは、別の信販会社と契約したことで利息が増える可能性でしょう。これまでの支払い金額よりも増額されるリスクもあるため、今までと変わらず計画的に返済できるかどうかも確認しておくと安心です。
ローンの組み直し
車の買い替えで新しくローンを契約する場合は、残債分も合算して組み直す方法も選択できます。販売店によってはできない場合もありますので、事前に相談しておきましょう。
お金を借りることに変わりはないものの、車の購入額に上乗せするため今後の返済額を計算しやすくなります。複数の信販会社と契約するのが不安な方は、ローンを組み直して完済まで支払いを続けるのも有効な方法でしょう。
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残債がある中古車を売る際のポイント
中古車の売却を決める前に、ローンが問題なく完済できるかどうか計画しましょう。残債の計算や返済方法の確認だけでなく、車の買い替えの検討、売ったお金の活用方法についても把握することが大切です。
信頼できる業者を見つけ、不安と疑問を解消しながら安心して売却を済ませましょう。残債がある中古車を売る際に実践すべきポイントを解説していきます。
中古車の価格が値上がりするかどうかという点
売却予定の車にどのくらいの価値があるか下調べしておきましょう。最新モデルである、グレードが高いといった魅力があればプラス査定に有利です。フルモデルチェンジ後は価値が下がりやすくなるため、タイミングを見計らって早めに売るのも高額買取に有利といえます。
人気の車種であれば時間が経っても価格が維持されるケースもあるため、買取相場の変動をチェックするのも重要です。売却の直前だけでなく、ふだんから定期的に下調べを重ねて残債分の負担を減らしましょう。
新たに車を購入する意志があるかどうかという点
車の買い替えを検討している方は、買取店にもその意志を伝えましょう。同じ店舗で新しい車を購入する場合は、価格交渉にも応じてもらいやすくなります。
残債がある状況が中古車の買取金額に直接影響する可能性はほとんどないといえます。「ローンが多く残っているから」とマイナス査定になるケースは少ないため、安心して相談しましょう。乗りたい車種や予算などが決まっているのであれば、担当者となるべく詳しく共有することが大切です。
お金が必要な理由
中古車を売ったお金をどのように活用するのか、目的をハッキリさせると計画が立てやすくなります。残債がある方はローンを完済できるだけの金額で売却したいと考えるでしょう。今ある資金で完済する予定であっても、買い替えを検討しているなら、新しい車を購入する費用の負担を少しでもおさえたいものです。
売却してもローンが残る、組み直すといった場合は長期的な返済プランを考えなければなりません。なぜ売却するのか、どの程度のお金が必要なのかといった理由も明確にしてから実際の手続きに進みましょう。
中古車を雑に扱っていないかという点
車のコンディションは買取金額に大きく影響します。傷や凹みはもちろん、シートの汚れ、ゴミの散乱などがある場合は査定前に洗車・清掃しましょう。市販の商品で消える程度の傷であれば、目立たなくすることでマイナス査定を避けられる可能性もあります。
大きな傷や凹みがある中古車は、買取金額が大幅に下がるリスクも考慮しなければなりません。ふだんから丁寧に扱っていることをアピールできるよう、少しでもきれいな状態にしてから査定に出しましょう。
毎月の収入と支出のバランス
残債があるまま中古車を売る方は、毎月の収入と支出を把握することが重要です。「これまで月々の支払いに問題がなかったから」とローンを組み直しても、将来的にも同じ金額を払い続けられるとは限りません。
新しい車のローンや住宅ローンなどほかの返済額と生活費も考慮して、完済までの収入と支出のバランスを見て売却の計画を立てましょう。転職や退職などの予定がある方は、さらに長期的なプランを立てられると安心です。
業者とのコミュニケーション
売りたい車の残債の処理方法や新しい車のローンなど、売却や次の車の購入にあたって疑問がある場合はメモにリストアップしておきましょう。自分の希望や計画通りに契約できるか否か、手続きに進む前に確認することが大切です。
買取査定の見積もりや契約内容についての気になる点は担当者に質問し、疑問をすべて解消してから同意するよう心がけましょう。焦って売却すると手続き後のトラブルに発展しかねません。業者との信頼関係も意識しながらコミュニケーションを重ねましょう。
まとめ
現在乗っている車にローンの残債がある場合でも売却できるケースは多いでしょう。売却額と手元にある資金を活用して一度に完済、ローンの組み直しなど最適な方法を選べるよう、売却後の計画も明確にしておきましょう。信頼できる業者とコミュニケーションをとりながら、きちんと残債をゼロにして売ることが大事です。
中古車の売却を検討中の方は、ぜひネクステージのサービスをご活用ください。高額買取を強みとしておりますので、残債がある車であっても経済的な負担を少しでも減らして売却いただけます。安心して中古車を売却・購入できるようお客様に寄り添ったサービスの提供を心がけておりますので、ご不安な点やご要望などあればお気軽にご相談ください。
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